内容説明
二〇二〇年、夏―二十八歳になった走水剛は、東京五輪男子マラソンのレースに臨んでいた。暑さに強い点を評価され「第三の代表」に滑り込んだのだ。幼馴染みの時崎太郎をコーチに迎え、この日のためだけに練習してきた。暑い、もっともっと暑くなる。敵はアフリカ勢。磨きに磨いてきた「ロングスパート」を決め、おやじに誓った金メダルを獲得できるのか?ここに至るまでの様々な出会いが走馬燈のように去来する、文庫書き下ろしシリーズ、感動のゴールへ!
著者等紹介
須藤靖貴[スドウヤスタカ]
1964年東京都生まれ。駒澤大学文学部卒業。スポーツ誌や健康誌の編集者などを経て、99年に『俺はどしゃぶり』で小説新潮長篇新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むーちゃん
98
先ほど読了。 全六巻楽しく読めました。 友情、親子愛等交えながらのランニングについてのことも。 ちょうどランニングに力入れてることもありいいタイミングで出会えましたね。 最後はベタでしたたが、また何年か後読み直してみようかな。 2020/03/21
雅
30
圧倒的な清々しさ。これまで読んだスポーツ小説では一番です。インタビューという形でみんなが出てくるのも良かった2019/02/10
ぐりぐら
22
ずっと追いかけてきたデッドヒートが最終巻となりました。後で!と積読していたのに、止まらなくなりました。6巻ではタケルが東京オリンピックに出場するところからイキナリ始まります。タケル目線で話が進む中、友人や恩師たちが代表になった彼についてのインタビュー風景が織り交ぜられ、ざっと今までのエピソードが振り返られるので、ドラマの総集編のようで、帯に北上次郎さんが「だいたいのことは本書だけでもわかるのである」と書かれていたのには納得。サクッと読んでしまいましたが、これでタケルともお別れかぁとすごく寂しいです。2015/12/02
緋莢
19
2020年、夏。東京オリンピック男子マラソンの代表となった走水剛。 他の2人にはタイムで劣るものの、「暑さに強い」という点を評価されての代表入りだった。猛暑の中、ついにレースはスタート。強敵たちに勝ち、長年の夢である「金メダル獲得」を実現させる事は出来るのか・・・?2016/04/06
りの
15
ネタバレだらけの登場人物紹介に憤慨しながら読み始めると、東京オリンピック男子マラソン スタート1時間前から物語が始まる。前巻からの経過を登場人物紹介でする仕掛けだったのですね。良いシリーズでした!これで終わり と思うと寂しいな。もっとタケルのことをみていたかったな。2016/05/27