内容説明
日本橋にある塩梅屋の主・季蔵は、米問屋の加嶋屋に「食通である俳諧仲間のために、鯛尽くしの料理を拵えてほしい」と頼みこまれた。数日後、季蔵は先代の忘れ形見で看板娘のおき玖を連れて、加嶋屋の寮に赴き、先付けを出した矢先、五人もの浪人に押し入られ人質となった。季蔵は命に代えても、おき玖を守ると誓うが…。美味しい料理と人情と名推理が冴えわたる大ベストセラーシリーズ「料理人季蔵捕物控」の第一幕が、ここに完結。
著者等紹介
和田はつ子[ワダハツコ]
東京都生まれ。日本女子大学大学院卒。出版社勤務の後、テレビドラマ「お入学」の原作で注目される。ミステリー、ホラーの著作が多数ある。近年は時代小説を精力的に執筆するほか、ハーブ関連書もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
万葉語り
43
シリーズ27作目にして第一幕完結。表紙の二人が幸せになってよかった。鯛づくしの出張料理で人質にされてしまった季蔵とおき玖ちゃん。季蔵がいるので、多分大丈夫だと思ったけどハラハラする展開もあった。おき玖ちゃんの母親と死んだ親方の関係というか秘密に驚いた巻でした。それにしても、瑠璃さん出てこなかった。2018-722018/03/29
ううち
27
初っ端から緊迫した状況でハラハラしました。おき玖ちゃんはパタパタっと急展開。唐突な感じもしましたが、実際にはそういうものかな?完結とのことですが、次がもう出ていますね。2015/08/19
ひさか
24
2015年3月刊。文庫書下ろし。シリーズ27巻め。第一幕完結というだけあって、話に無理が少なく、良くまとまっていました。面白さは少なかったかな。お話はちっとも完結してないので、継続するのかも知れませんね。2015/06/15
えみりん☆
24
第一幕の完結も驚きですが、おき玖ちゃんの祝言?季蔵さんには瑠璃さんがいるし、どうなるかと気を揉んでいたら、この展開?丸く収まりそうで良かったというか……確かに最後の季蔵さんのモノローグは切ないけれど、どこか安心したところもあり、兄としての心境のようでもありました。第二幕に期待がかかります。2015/04/18
shion
21
もうそろそろなんとか…と思っていたら、急展開にびっくり。でも、よかった!第1幕完結ってことで、第2幕がまだ続くの?とりあえず、一区切り、おめでとうございます^^2015/07/07