ハルキ文庫<br> ショコラティエの勲章

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ハルキ文庫
ショコラティエの勲章

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  • サイズ 文庫判/ページ数 309p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784758435291
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

絢部あかりが売り子をしている老舗の和菓子店“福桜堂”神戸支店。その二軒隣りの人気ショコラトリー“ショコラ・ド・ルイ”で、あかりは不思議な万引き事件に遭遇した。それがきっかけで、ルイのシェフ長峰和輝と親しくなったあかりだが―。ボンボン・ショコラ、ガレット・デ・ロワ、クリスマスケーキ、アイスクリーム…さまざまなお菓子に隠された、人々の幸福な思い出や切なる願いを、繊細にミステリアスに描く“美味しい”物語、待望の文庫化。

著者等紹介

上田早夕里[ウエダサユリ]
兵庫県生まれ。神戸海星女子学院卒。2003年、『火星ダーク・バラード』で第4回小松左京賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

185
和菓子屋さんと洋菓子屋さんが舞台で、『ラ・パティスリー』の続編。ミステリー要素が含んだ話ですね。ただ、話が進むうちにミステリー要素は薄くなるかな。和菓子屋さんも舞台に入っているので、和菓子ネタがメインの話も個人的には欲しかったけどね。あかりもここで燻らず、福楼堂に残るかは置いといて、早く自分の道を決めて欲しいね。長峰は職人としてのストイックさを感じました。読んだ後は、食べてもいないのにお腹いっぱいで胸やけ。これだけお菓子の描写が素適だと、スイーツは当分いいわ(笑)2020/01/18

みっちゃん

148
前作のラストでショコラトリーの新店のシェフに選ばれた長峰と、二軒隣の和菓子店の売り子の絢部あかりが主人公。糖尿病を患い、甘いものを禁じられながら定年後にチョコレートハウスの開店を志すサラリーマンの話が印象に残る。ビールと甘いもの、これを禁じられたらその後の人生が辛くなる。やはり健康には気をつけなければ。2021/08/12

hit4papa

76
ショコラトリーのシェフと老舗和菓子店の売り子の周囲で起こるちょっとしたミステリです。日常の謎が様々なスイーツをきっかけに紐解かれていく連作短編6作品となっています。顛末に驚きは少ないものの、よく考えられた作品集です。グルメがテーマであると、蘊蓄にウンザリしてしまうことが多々ありますが、本作品は、スイーツに詳しくない方にも興味をそそる美味さが満開です。職人肌の無骨なシェフに、徐々に信頼を寄せる女子。何も起こらない二人の先行きが気になったりして。ガレット・デ・ロワの中の秘密「七番目のフェーヴ」がよろしいかと。2022/01/01

あつひめ

59
上田作品、2冊目。今回もとっても丁寧な描写でチョコレートや和菓子の美しさが手に取るように感じられる。この描写の腕前は素晴らしいと思います。甘いお菓子なのに、甘いムードに侵されていないところが気に入りました。甘みと苦味がいい感じに寄り添っちゃってる。ミステリーもオドロオドロしたものではない・・・さりげなさを装いながらの展開。こういう物語を読むと、デパ地下でバイトしたくなるのは私だけかしら?表紙も今後の展開を期待させるような絵で・・・もっと上田さんを追いたくなりました。2012/03/31

しのぶ

49
ミステリーでもなく派手さもなく。個人的にしっとりと面白かった。2014/07/12

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