目次
総合武道「不動流」の四代目宗家である長尾久遠の敷地に、ある晩、黒い迷彩服を着た五人の男が潜入した。師範の飛鳥は、白燕、ジャクソンたちとともに、拳と杖でその敵を退散させたのだが、それは新たなる戦いの幕開けにすぎなかった。武道と宗教で日本の世直しを謀る「三六会」が送り込む不気味な暗殺者たち。そして道場にやって来た紫苑という謎の青年…。最強の武道をテーマに描く、アクション巨篇シリーズ新装版第二弾。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。卒業後、レコード会社を経て執筆に専念。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タルシル📖ヨムノスキー
24
第1巻の黒幕だった梅崎は逮捕され獄中で自殺させられる。その自殺を促したのが陰の実力者の沼田。元々梅崎が牛耳っていた三六教と日本武道振興会は、沼田の指示で二代目教祖を迎え三六会として不動流を潰すために動き出す。それを迎える不動流側にも新たな助っ人の紫苑が登場。これまで読んできた2シリーズも同様だが格闘家が現実離れの強さを見せる一方で、必ず物語を現実に引き戻してくれるキャラ(今回は望月刑事)がいるのがいい。このシリーズに限っていえば大日如来が憑依していない時の久遠の天然っぷりもなかなか。今後の展開が楽しみ。2022/08/08
史
3
新たなる強大な陰謀。新たなる技法と練達者。2022/11/05
rinrinkimkim
2
今年の夏から世間を騒がせている「宗教」が絡んでまして、ちょっと皮肉に時事っぽく読んでました。宗教に権力に政治にとイチイチが生臭い。そこへ技を体得したメンバーが戦うわけで完全懲悪物語でした。うーん隠蔽捜査の面白さとは違うなあ。伸也署長を待つとします。2022/09/21
りょうけん
2
今野敏。ひょんなことから『任侠シリーズ』ではまってしまったので,少しずつ著者の事を調べている。ほぼ全部の本の著者紹介に何気なく書いてあるけどなんと著者はまだ学生だった23歳でモノ書き業を始めているらしい。驚きである。 ところで本書の題名『〇拳水滸伝』というのは最初から付けていた名前なのだろうか。今更だけれどあまりにも安っぽくないか。でも一冊で一話が完結してゆくのは誠に小気味よい。あっぱれ也り!2020/10/26
gonta19
2
2009/10/18 メトロ書店御影クラッセ店にて購入 2010/3/12〜3/16 秘拳 水滸伝シリーズの2作目。 前作で三六教からの襲撃を跳ね返した久遠たち不動流の面々。梅崎俊法は捕らえられ、刑務所に入っているが、新たな刺客が不動流を襲う。敵は三六教と日本武道振興会を合体させ三六会を結成する。新たに紫苑という手裏剣使いも加わって、三六会と不動流の戦いが続く。 まあ、ここまで荒唐無稽というか大胆な展開だと頭を空っぽにして楽しめる。あと2巻あるがこの先はどうなるのだろう。2010/03/16