内容説明
乃木坂のバーに用心棒として身を寄せる工藤兵悟は、かつて傭兵として世界の戦場で戦ってきた男だ。ある日、傭兵時代の戦友であるアル・ソラッツォが、マフィアに追われ、彼に助けを求めてきた。山岳ゲリラ戦を得意とするアルを、山中に逃した工藤だったが、今度は友が人質に捕られ、マフィアからアルを探し出すように脅迫を受けてしまう。果たして工藤と人質の運命は!?大好評シリーズ、新装版第二弾。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。卒業後、レコード会社を経て執筆に専念。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はつばあば
62
傭兵時代の友人を助ける為に山に逃したのに、その彼を追わねばならぬハメに陥った兵悟。日本にいながらなんで外人マフィアばっかり登場せなあかんねんとぶつくさ。しかも山の中を駆け回るのは男の狩猟本能をくすぐるのかもしれないが兵悟より私はミスティーのマスター黒崎の武勇伝を読ませて欲しいわ。赤坂5丁目の交番の巡査部長さんも仕事熱心な方がいらっしゃると知って安心、感心。ボディガードも次回は傭兵絡みじゃなく他の・・・と云っても日本人のボディガードではどんなものだろう(^^;。 2019/07/11
わたなべたけし
13
ボディガード工藤兵悟シリーズ第2弾。マフィアに追われる傭兵時代の同僚アル。工藤に助けを呼ぶために訪れるが・・・ 山中での追走劇はスリル満点。終わり方も気持ちの良いもので、楽しめる小説になっている。第3弾も楽しみ。2014/05/13
流花
8
シリーズ2作目、今回は傭兵時代の友人を敵に人質を取られ仕方なく山の中で追うという話… 読んでるうちに自分も山の中を一緒に歩き回ってるような感覚を味わえて面白かった。2013/10/14
ミム
7
シリーズ第2弾ですね。工藤がスーパーマンではなくて少し弱いところもあるというところがいいですね。最後はうまく切り抜けることができるだろうと思っていてもピンチになるとドキドキします。今野さんは警察物と同じく軍隊系も得意ですからね。2015/03/30
Reina R
7
工藤の傭兵時代の戦友アルが助けを求めて日本へやってくる。森の中での追跡の様は読んでるこっちまでドキドキさせられた。それにしても黒崎さん、そんなところに隠してたなんて...まさに灯台下暗し2013/08/28