ハルキ文庫<br> 最前線―東京湾臨海署安積班

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ハルキ文庫
最前線―東京湾臨海署安積班

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  • サイズ 文庫判/ページ数 285p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784758433068
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

東京・お台場のテレビ局に出演予定の香港映画スターへ、暗殺予告が届いた。東京湾臨海署の安積警部補らは、スターの警備に駆り出されることになった。だが、管内では、不審船の密航者が行方不明になるという事件も発生。安積たち強行犯係は、双方の案件を追うことになる。やがて、付近の海岸から濡れたウェットスーツが発見され、密航者が暗殺犯の可能性が―。安積たちは、暗殺を阻止できるのか。(「暗殺予告」より)新ベイエリア分署・安積班シリーズ、待望の文庫化。

著者等紹介

今野敏[コンノビン]
1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。卒業後、レコード会社を経て執筆に専念。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

97
あー短編集なんだ、というのが正直な感想。警察モノで短編だと、どうしても謎解きとしては浅くなりがちなので。初の今野さん短編集も、やはり謎解きというよりは、人間ドラマ。それも作家さんご本人が、普段疑問に思っている?憤っている?ことが各編のテーマになっているようで、その説教臭さが鼻についただけだった。主人公、安積のキャラがわかりにくく、その辺もストーリーにのめりこめなかった敗因の一つでした。2015/05/03

tengen

79
安積斑シリーズ10。ベイエリアでの活躍は踊る捜査線より安積斑の方が古いと訴える解説の末國さんを応援したくなったりします。初期ベイエリアメンバーの大橋刑事が登場します。結構、濃厚な短編集でした。2013/04/17

アッシュ姉

78
安積班10冊目。やっぱりこのシリーズが一番ホッとする。サザエさんのような安定の面白さで安心して楽しめつつ、読むほどにキャラクター愛が深まっていく。男前の速水さんにますます惚れて、安積さんの心の声に笑い、村雨の存在感を再認識し、須田の仏像顔にニマニマ。若手の黒木と桜井もなくてはならないメンバーだ。いろいろな角度から楽しめる短編集で、シリーズのなかでもお気に入りの一冊。2018/02/13

KAZOO

72
6つの短篇が収められています。今回は様々な人物との共同の捜査ということです。昔の仲間や、海外ロス市警からの人物や、安積さんが若いころ薫陶を受けた人物などとの捜査でジーンとくるところもありました。警察の仕事は本当に大変だと思います。このような人々に支えられている部分が多いのですよね。2015/04/03

ノンケ女医長

71
海外から有名人が来日。ハリウッドに進出したアクションスター。マフィアとのトラブルで怯え、暗殺予告もあった。要人警護の要請を受けた警察は、神経を尖らせて対処する。密航者が、海上保安庁の臨検を逃れ都内の海に飛び込み、行方不明。水上署員は「出入国管理法の案件でしたよね」「海保の言うには、飛び込んだ瞬間に死んじまっただろうっていうことだ」と、深追いしない。幹部である和久井課長は鋭い感性で異変に気付き、若い署員を叱責しながら奮起する。それを聞いて心が動く、速水直樹。正義感が拡散していく描写、今作でも感動できた。2023/03/07

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