感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
140
幽霊ではなく現実の世界にいる危ない人・怖い人の恐怖譚を集めた平山夢明さん十八番のホラー小説集ですね。まあ徹底的にえげつない話がてんこ盛りですから生理的に駄目な方は御用心ですが大丈夫な方には、やめられない止まらないの癖になる面白さですね。『まよねず』河合君が小学生の頃に学校近くの大きな屋敷の廃屋に仲間と一緒に探検に行くと家の中にホームレスみたいな男がいてマヨネーズをねだられて買って来てあげる。仲間達は不潔な男をバイキンオヤジと渾名する。ある日腹痛で早退した河合君が見たのは地下室で男が人間の腕を齧る姿だった!2020/09/10
りゅう☆
83
とにかく表紙にインパクトありすぎる。でも平山さんの他の作品に比べたらまだ可愛い方かも?! 200Pしかないのに39話も収録されている。ショートショートなのに必ず「ひぃー!怖っ!」って眉間に皺寄せてしまう。でも次から次へと直面する恐怖にインパクトはあるが、短いからいつまでも引きずることはない、多分…? 体験談や聞いた話を語るという形なので殺されるようなことはほとんどないが、グロイというより隣人や別れた彼氏等、人って怖いねって感じ。途中に物語にちなんだ写真のページがあるんだけど、それを捲る時が一番怖いかも…2015/12/18
hannahhannah
20
Pop teenに連載していた20本と書き下ろしの19本を収録。表紙は先端恐怖症の人にはキツいだろう。タイトル通り全てサイコホラー。前半は緩いが、後半から不快な描写が増えてくる。東京伝説シリーズのような壮絶な拷問描写はないが、~してはいけないシリーズよりはエグいので、読み応えがある。「溺れ溺られ」は実際に起きたバッキー事件を思い出した。本物の酷い拷問を収めたDVDが普通に市場に出回っていたからとんでもない。2017/02/17
シン
17
良い怖さ。 表紙がこれまた怖い。2007/10/01
アイアイ
17
心霊よりずっと怖い危害を加えてくる人間の恐怖。読みながら肩をポンと叩かれたら失禁する。基地外の隣人やストーカー、監禁、殺人未遂。冬虫夏草から肉削ぎから放火までグロさが際立つ。頭がイッちゃった人と、ふと遭遇してしまった生還者たちのたくましさが良い。中東に行った田代さんの話「タシロコンニチワ」弁当の短編話、トラウマが増えた!▽図書館2016/08/16