内容説明
あの人が、今日壊れた…。恋人や友人に、気を、心を、許してしまったばっかりに、身も凍る体験をしてしまった人々がいる。自分の血を冷凍して食べる彼、どこまでもつきまとってくる友達、実の子供の命を狙う父親―この世でいちばん怖いのは、人間の心の闇だった。「Popteen」連載の二十本と、本書のために書き下ろされたとっておきの十六本を収録した、超恐怖体験満載の一冊。
著者等紹介
平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
神奈川県生まれ。「週刊プレイボーイ」、「宝島」等で映画・ビデオ批評をしながら作家活動に入る。2006年、「独白するユニバーサル横メルカトル」で第59回日本推理作家協会賞短篇部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夢追人009
214
平山夢明さんは人間の抱える心の闇を強烈に抉り出す作風が得意で読者層が若い女性でも関係なく情け容赦なくとことんえげつない残酷な描写のシーンを書いてみせますので常に油断は禁物で普通の神経の方が読むには相当の覚悟が必要ですよ。私はこういう異常な物語ばかり読んで神経が麻痺して「慣れてしまってはいけない」と思いますよね。『赤白シャツ』マキは去年の暮れにミノルと〈廃虚ツアー〉をして、二人は懐中電灯を手に廃ホテルに忍び込んだ。民宿のちょっとデカイやつでゴミが散乱し他の侵入者の落書き、壁に歪んだ女の顔の絵が描かれていた。2021/02/21
ゆみきーにゃ
43
《購入》こんな出来事が日常で起きてるって考えると怖すぎる。2014/05/06
H!deking
37
いま殺り~とかと比べると若干ライトな印象。いや、単に馴れてしまっただけなのかなw全体的に普通に面白かったんだけど、やっぱ俺平山さんのはフィクションの方が好きかな。でも東京伝説はコンプリート目指しますww2017/05/08
進☆彡19@雰囲気重視
28
うん、あれだな。きっと。もともと体質に合わないんだよ、こういうの。読む側の問題。オレのせい。だからさ、別にいいの。大したことじゃない。このあと、こないだ買った『デブを捨てに〈文庫版〉』読めば万事解決。うん、そう、それだよ。だから、ゆるしてはいけないけどゆるすよ。自分を。2019/07/25
yashico
24
ポップティーン掲載ということで、だいぶ軽かった。読みやすくサラッと一気読み。「ふーん」といった感じ(笑)平山節不足だわwwまぁ、すーぐ女の所に転がり込んで来る男にろくなんおらんわな~(笑)2019/05/22