内容説明
「雨宮さんは、夜、女友達と電話中に『死ねばいいじゃん』という低い男の声を聞いた。友人の凄まじい悲鳴が聞こえ、電話が切れた。ぞっとして振り向くと、姿見から、にやにや笑った男が這い出してくるところだった」(「混線」より)―今年も、続々と“ほんとうにあった怖い話”が、著者の元に集まってきました。本書のために書き下ろされた、身も心も凍る実録怪談全42話。大好評シリーズ第六弾。
目次
でますよ
祝儀
あいさつ
長椅子
リップ
蛇
温泉
おふどうさん
くぐり路地
原稿〔ほか〕
著者等紹介
平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
神奈川県生まれ。「週刊プレイボーイ」、「宝島」等で映画・ビデオ批評をしながら作家活動に入る。2006年、「独白するユニバーサル横メルカトル」で第59回日本推理作家協会賞短篇部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夢追人009
152
実話怪談界の神様・仏様・平山様と呼ばれそうな天才・「夢さん」こと平山夢明さんの極上のオリジナル作品集ですね。さて、さだまさしさんの歌に「おもひで泥棒」がありましたが、勿論この話とは何の関係もありませんよ。『想い出病』村田さんは高校生の頃に神経質な性格の為に眠れなくなり、自分で考えて家から学校までの通学路を頭の中で辿る事で眠れる様になれました。駅からの通学路の途中にパン屋があって彼女は時々部活の帰りに寄っていたのだが、ある時から夢の中に店屋が出て来て店の前にうずくまる5、6才の男の子と遊ぶ様になるのだった。2020/11/22
じゅんぢ
27
今回はそこまで印象に残る話はなかった。2020/08/16
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
20
**ホラー・第6巻**――死ねばいいじゃん・・・。その低い男の声は、、、女友達との電話中の会話に突如、割り込み…その直後、凄まじい悲鳴と共に通話は途切れた!?…『混線』今宵、平山夢明が"珠玉の恐怖"をあなたにお届けします(紹介文・他より)――ついに怖い本シリーズも第6巻目に・・・。総ページ数も200頁余と非常に読みやすい。…でも、なんでこんなに怖いんだよ(#`皿´)/ となる傑作ホラー。1頁あたりの恐怖の煽りっぷりがハンパない! これから、ホラーの季節がやって参ります。こんな恐怖のお供は如何ですか?2013/06/25
アイアイ
18
狸の化け「忘れ物」真夜中の布団の中で家から通学路を妄想で辿る時間現れる少年「思い出病」最後にほっこり温かく家族愛ホラー「船」今回も不意打ちのイラストにウオッ!っと驚かされました。病院、前の職場、王道の賃貸物件、こっくりさん、読んだ後に消えたテレビやちょっとした隙間が怖くて目が向けれない。▷図書館2015/11/16
hannahhannah
16
怖い本シリーズ第六弾。表紙の女が光を当てられ、ちゃんと黒目が小さくなっている。細かいなー。これが写実主義です。今回は大量の髪がやたら出てくる話が多かった気がする。「蛇」は手足が切り取られた人形が不気味。「まちぶせ」は犬が不憫だ。犬を面白半分に殺すような奴らは許せない。「あわてんぼ」は前作にも同名の話があって、とんでもない仕事人の子供が出てきたが、今回は特殊能力を持ったナースが登場。またしても仕事人の話である。「まじもの禁止」はこっくりさんの禍々しい話。救いがない。「たばこ」とラストの「舟」は良い話だった。2017/04/19