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グルメ文庫
わが食いしん坊

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  • サイズ 文庫判/ページ数 249p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784758431996
  • NDC分類 596.04
  • Cコード C0195

内容説明

鋭い風刺と軽妙な筆致でユーモア小説作家として人気を博した著者は、同時に“グウルマン”としても一級の人であった。本書では、著者が幼少時代から親しんできた懐かしい味の思い出、渡仏時代に名店めぐりでつちかった食への執念、酒飲みの作法から四季折々の食材までを、独特の視点から語り尽くす。にわかグルメにはない、真の食通の姿が見えてくる。

目次

1 日本の食味(わが食いしん坊;アジの味 ほか)
2 西洋の食味(パリを食う;野菜洋食 ほか)
3 アルコール(サケ;シャンパン談義 ほか)
4 食味歳時記(貝類なぞ;鮎の月 ほか)
5 食味随筆(米の味;魚の味 ほか)

著者等紹介

獅子文六[シシブンロク]
1893年生まれ。小説家、劇作家、演出家。慶大文科予科中退。1922年渡仏、演劇を研究。33年処女戯曲『東は東』を本名・岩田豊雄名義で発表する一方で「三田文学」「改造」誌上で演劇に関する評論活動を続ける。34年、獅子文六の筆名で最初の小説『金色青春譜』を発表、風刺の効いたユーモア小説作家としての地位を確立。37年、岸田國士、久保田万太郎らと文学座を結成。42年、戦争小説『海軍』(岩田豊雄名義)で朝日文化賞を受賞。戦後は『てんやわんや』『自由学校』『大番』などの他、自伝小説『娘と私』『父の乳』などを発表。随筆にも才能をふるった。63年、芸術院会員、69年には文化勲章を受賞するが同年76歳で死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hitsuji023

3
本場フランス料理を食べたからこそくる自信が感じられる。食に対して貪欲である。しかし、変に食通ぶるというより本当に食べることが好きなのが感じられてそこがいい。2020/03/01

あ げ こ

3
無茶苦茶面白い。驚くほど面白い。作者が食した料理のあれこれ。日本料理にフランス料理、ウマイものはもちろんマズイものも山ほど登場する。熱のこもった口調でウマイマズイを語るも、最終的には《一人で自由に食ってればいいのである》の一言。笑った。ウマイは兎も角、獅子文六のマズイは嫌味っぽさ皆無。ウマイもマズイも心地良く響く。筋金入りの食通だがまるで気取らず、ウマイものをもりもり嬉しそうに食べる。食を何よりの喜びとするその姿はまさに食いしん坊。自身の開腹手術を度々ネタにするのがまたズルい。歯に衣着せぬ物言いも魅力的!2013/04/28

relaxopenenjoy

2
図書館で何気なく取った一冊。戦前〜戦後にかけての一昔前の食随筆。フランス料理の記述が興味深く、解説を読み納得。著者の旨い食べ物と酒をこよなく愛する感じが伝わる。読んでるこちらもお腹が空いてくる。2016/05/04

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