内容説明
鋭い風刺と軽妙な筆致でユーモア小説作家として人気を博した著者は、同時に“グウルマン”としても一級の人であった。本書では、著者が幼少時代から親しんできた懐かしい味の思い出、渡仏時代に名店めぐりでつちかった食への執念、酒飲みの作法から四季折々の食材までを、独特の視点から語り尽くす。にわかグルメにはない、真の食通の姿が見えてくる。
目次
1 日本の食味(わが食いしん坊;アジの味 ほか)
2 西洋の食味(パリを食う;野菜洋食 ほか)
3 アルコール(サケ;シャンパン談義 ほか)
4 食味歳時記(貝類なぞ;鮎の月 ほか)
5 食味随筆(米の味;魚の味 ほか)
著者等紹介
獅子文六[シシブンロク]
1893年生まれ。小説家、劇作家、演出家。慶大文科予科中退。1922年渡仏、演劇を研究。33年処女戯曲『東は東』を本名・岩田豊雄名義で発表する一方で「三田文学」「改造」誌上で演劇に関する評論活動を続ける。34年、獅子文六の筆名で最初の小説『金色青春譜』を発表、風刺の効いたユーモア小説作家としての地位を確立。37年、岸田國士、久保田万太郎らと文学座を結成。42年、戦争小説『海軍』(岩田豊雄名義)で朝日文化賞を受賞。戦後は『てんやわんや』『自由学校』『大番』などの他、自伝小説『娘と私』『父の乳』などを発表。随筆にも才能をふるった。63年、芸術院会員、69年には文化勲章を受賞するが同年76歳で死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hitsuji023
あ げ こ
relaxopenenjoy