婦人科手術のキーポイント - 骨盤臨床解剖に基づく

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  • サイズ B5判/ページ数 137p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784758305235
  • NDC分類 495.2
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 骨盤臨床解剖に基く子宮周囲の6カ所の組織間隙を開放することにより,安全・確実に子宮を摘出できる。婦人科手術の神髄を説く,初心者から手術指導医まで必携の書。    

《目次》
I はじめに
II 安全・確実な手術のための前提条件
  1 患者の術前状態の把握-リスク因子の評価ができること
  2 合併症患者の術前の評価をしておく
  3 麻酔科と他科との緊密な連携をとる
  4 術後合併症予防とその早期発見および対策を行う
III 安全確実な手術とは
  1 腫瘍学上の安全性
  2 確実性
IV 安全・確実な産婦人科手術のトレーニングガイドライン
V 骨盤内手術の基本的指導目標
 V-1 骨盤臨床解剖の理解
  1 組織間隙の展開の臨床的意義
  2 骨盤結合織の構成
  3 直腸側腔
  4 膀胱側腔
  5 膀胱腟間隙
  6 直腸腟間隙
 V-2 組織と血管の遊離・結紮・切断
  1 子宮動脈の上行枝の遊離
  2 子宮と子宮付属器を切り離す場合
  3 基靱帯血管の処理
 V-3 出血を最少にする工夫をする
  1 摘出臓器の血流をあらかじめ遮断しておく
  2 子宮と直腸の強固な癒着の場合は,剥離面からの出血
   をふせぐために,血流が遮断されるまでは剥離しない
  3 卵巣固有靱帯と卵管間膜・卵管とを分けて分離・結紮し,
   切断して子宮から卵巣を外す
  4 子宮摘出の際は腟断端を挟鉗してから切断する
 V-4 尿管の確認と広間膜後葉からの遊離
 V-5 ドレーンの適切な留置
VI 子宮への動脈血流の遮断による血流の変化
  1 正常な子宮体部と頸部の血流
  2 子宮動脈上行枝の血流遮断
  3 子宮動脈本幹の血流遮断
  4 内腸骨動脈の血流遮断
  5 総腸骨動脈と大動脈の一時的血流遮断
VII 単純子宮全摘術
  1 仙骨子宮靱帯の重要性を認識する
  2 子宮動脈上行枝を遊離し単独で結紮切断する
  3 基靱帯の子宮頸部付着部から尿管までの距離は約13~15mmである
  4 卵巣固有靱帯と卵管間膜血管・卵管は別々に結紮切断する
  5 腟壁は挟鉗してから切断・縫合する
VIII-A ダグラス窩閉塞を合併した子宮内膜症・子宮腺筋症の腹式単純子宮全摘術
  1 手術方法の選択
  2 ダグラス窩閉塞をと伴う子宮内膜症第IV期症例の骨盤内所見の特徴と問題点
  3 手術に関連した問題点と対策
VIII-B 難しい腹式単純子宮全摘術の症例
  1 チョコレート嚢胞の穿刺吸引
  2 尿管の遊離と両側子宮動脈本幹の結紮
  3 卵管,卵管間膜血管,卵巣固有靱帯の分離結紮
  4 右側および左側子宮動脈上行枝の分離結紮
  5 膀胱腟間隙の展開と前腟壁切開
  6 直腸の子宮後壁からの癒着剥離
  7 基靱帯の結紮切断
  8 仙骨子宮靱帯と腟後壁の結紮切断
  9 腟断端の処理と剥離創面の縫合止血
  10 腹膜縫合終了時
IX-A 広汎子宮全摘術
  1 指導上の留意点
  2 標準的術式の手順
IX-B 広汎子宮全摘術の症例
  1 左右膀胱側腔,直腸側腔,膀胱腟間隙,直腸腟間隙の展開
  2 基靱帯の血管の分離・結紮・切断
  3 リンパ節郭清の準備
  4 直腸腟中隔の分離切断
  5 膀胱子宮靱帯前層と後層の処理
  6 傍腟結合織を腟壁から遊離して結紮・切断する
  7 腟壁の切断
X 出血量の目標
XI 学び方と教え方
XII おわりに