エロマンガ島の三人―長嶋有異色作品集

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757736115
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

エロマンガ島でエロ漫画を読んでくる…?およそありえない取材に出向いた編集者たちの、実話をもとにした南国小説。温かくて、おかしくて、なのに切ない二泊三日。表題作のほか、初のSF小説、奇想天外なゴルフ小説、官能小説に珠玉の書き下ろし新作「青色LED」も加え、第一回大江賞作家が放つ異色作品集。

著者等紹介

長嶋有[ナガシマユウ]
1972年生まれ。作家。東洋大学2部文学部卒業。2001年、「サイドカーに犬」で第92回文學界新人賞、2002年「猛スピードで母は」で第126回芥川賞を受賞。2007年、『夕子ちゃんの近道』(新潮社)で第1回大江健三郎賞を受賞。俳人としても活動するほか、ブルボン小林名義でコラムも執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アマニョッキ

57
先日「オーイ!とんぼ」を読んでいるわたしに長嶋有さんがリプをくださったので、「オーイ!とんぼを読んでいるとアルバトロスの夜を思い出します。」とお伝えすると「ゴルフは音が面白いよね。僕はゴルフはしないけど、ゴルフゲームを思い出しながらアルバトロスの夜を書いたのでした。」と教えてくださいました。ご本人から直接執筆当時の気持ちを伺えるなんて、わたしはなんて幸せな読者なんだろう…。今回はフジモトマサルさんのイラストたっぷりの単行本の方で記念再読。やっぱりアルバトロスの夜好きだー。カシーン!2020/06/05

いちろく

41
実在する島エロマンガ島にエロマンガを読みに行く、という企画で現地へ旅行した人達を描いた「エロマンガ島の三人」を含む短編集。阿呆でしょう!と表題作にツッコミを入れながら読み始めたが、その印象は直ぐに消えた。唖然とする様な話題であろうと、夜の営みを描く状況でも、距離をおいた独特な表現で綴る長嶋有さんの世界観は変わらない。そして、最後の「青色LED」の内容に驚いて読了。タイトルで敬遠するには勿体無い作品。2017/07/01

takaC

38
長嶋有異色作品集とのことだが、「異色」か否かに関係なく面白かった。長嶋作品をまだ四冊しか読んでいない自分はこれらが「異色」だと判ずるにはまだ経験不足。2012/03/18

tokkun1002

26
初、長嶋有さん。短編集。実在するエロマンガ島でエロ漫画を読む、下らない。好奇心に負けて手にしたものの出落ちを越える印象は得られませんでした。図書館で借りる時が1番ワクワクし、職場で読む時がまたドキドキしました。一応付けておくと本作は官能ものではありません(ت)♪2013/09/29

かもめ通信

23
読書で世界一周するネット読書会用に探してきたバヌアツ本。表題作はゲーム雑誌の編集者が「エロマンガ島(Erromango Island)でエロ漫画を読んでくる」という取材企画のために二泊三日でこの島に赴いた実話を元にした中編小説。“なにその馬鹿馬鹿しいバブリー企画”と思わず苦笑いしてしまうのだけれど物語自体も脱力系。話に深みはないが、なんにもない島で満天の星空を見上げたり、お風呂代わりに川で水浴びをしたり、そんな生活もたまにはいいよね!と思う感覚で(たまにはいいんじゃない?こんな物語も!)と思わせる。 2016/07/18

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