研究叢書<br> 萬葉集栞抄〈第5〉

研究叢書
萬葉集栞抄〈第5〉

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  • サイズ A5判/ページ数 385p
  • 商品コード 9784757601413
  • Cコード C3395

目次

奥山の菅の葉凌ぎ降る雪の消なば惜しけむ雨な降りそね
この川の絶ゆることなく この山のいや高貴 水激つ瀧の宮所は見れど飽かぬかも
媽子らが夜昼といはず行く路を吾れは孤しき宮道にぞする
日本の青香具山 畝火の清水山 耳高しの青菅山
吾が聞きし耳によく似て葦のうれの足ひく吾が背勤めたぶべし
よろしなへ吾が背の君の負ひ来にしこの背の山を妹とは呼ばじ
吾が背子が古家の里の明日香には千鳥鳴くなり入来待ちかねて
佐保過ぎて寧楽の手向に置く幣は妹を目離れず相ひ見しめとぞ
馬驀ぎ鞭ちてな行きそ日並べて見ても我が行く志賀にあらなくに 〔ほか〕

著者等紹介

森重敏[モリシゲサトシ]
大正11年鹿児島市生れ。昭和20年京都帝国大学文学部卒業。現在、奈良女子大学名誉教授
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