内容説明
古代から近代まで、豊富な史料をもとに、その時代時代を生きた人々の息づかいを伝える。川との関わりから生まれた地名の由来に始まり、河内音頭発祥の地、八尾常光寺の地蔵の胎内墨書の解読や、代々医師を勤めた田中家の文書より近世の医療事情を初めて紹介するなど、新しい知見に溢れる。
目次
河内地名考
河内と行基伝説―七墓参り考
歴史としての常光寺
小野篁伝説と河内国八尾地蔵
旧大和川デルタにおける中世城郭の歴史地理的考察
河内のキリシタン大名―池田丹後の茶会記より
近世河内村々における村役人の諸相―『村中騒動一件録』より
近世河内の私塾―簷葡舎と葛仏蓮をめぐる人々
黎明期・河内の学校教育
日本の近代化と河内平野の鉄道
河内の民権運動
地域医療の形成と医師
著者等紹介
森田康夫[モリタヤスオ]
1930年大阪市に生れる。立命館大学大学院日本史学研究科修士課程修了。現在、樟蔭東女子短期大学勤務
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