出版社内容情報
~英語ロジックで日英翻訳の基本を学ぶ~Space ALCの人気連載「英語の発想で翻訳する」が単行本になって登場!
本書のスタートラインは、あなたの日本人としての感覚をフル稼動させること。「英語の発想・・・」を考えるとちょっと逆説的かもしれませんが、そうしてまずは、日本語と英語が持つそれぞれの発想の違いを体感してください。この違いを感じることができるのは、私たちが日本人だからこそなのです――
翻訳のプロフェッショナルたちは、日本語と英語の間を往き来する旅人のようなもの。その旅の途中で翻訳者たちは、英語独特のさまざまな発想や日本語との違いを発見します。その発見の中には、翻訳のみならず英語習得にかかわるあらゆるポイントが隠されているのです。
本書がお勧めする"翻訳上達"のためのポイントは、次の3つ。
1.はっきりした訳語を選択する
2.視点を転換する
3.英語のロジックを押さえる
翻訳歴20余年の現役翻訳/通訳者が、現場で培った“英語をアウトプットする”ノウハウを惜しみなく伝授します。
キャリア直結の英日/日英翻訳の実例や演習をふんだんに盛りこんだ、永く使える1冊です。
【カスタマーレビュー】 例文が豊富で、わかりやすい。発想の違いを重点的に解説してくれているので、とても参考になる。
実践で使える英語、言い回しなどが非常に参考になった。
著者:松澤圭子
発売日:2004年4月27日
本のみ(210×148×16mm、200ページ)
[目次]
●はじめに
英語の発想を身につけるには
日本人としての感覚が大切です
●本書の構成と利用法
英語の発想を理解しなければ
本当に"伝わる"翻訳はできません
●Chapter 1 はっきりした訳語の選択
"知ってるつもり"の単語を手がかりに
英語の発想をひもといてみる
Lesson 1 日本語と英語は1対1の訳語で対応しません
Lesson 2 日英翻訳で最初につまずく日本語の情緒表現
Lesson 3 英語は「個人」がベースです
Lesson 4 はっきりした訳語の選択(1)正確に伝わる訳文づくりの基本identify、determine、define
Lesson 5 はっきりした訳語の選択(2) 頻出用語を一歩深く踏み込んで訳す
●Chapter 2 英語の基準と視点の転換
英語の文を"正しく"書くための
もっとも基本的な発想ルール
Lesson 1 英語表現の扉を開けるSpecificの概念
Lesson 2 英語発想的「基準」(1)タテとヨコ――どっち向きに置く?
Lesson 3 英語発想的「基準」(2)翻訳者が押さえておくべき基準はどこ?
Lesson 4 視点の転換(1)「時間軸」感覚をつかむ
Lesson 5 視点の転換(2)裏から訳す
●Chapter 3 英語のロジック
ロジカルな"方向性のある"文章と
プロセスを意識した英語表現をめざす
Lesson 1 英語のロジック(1)ロジカルな英文づくりが身に付く発想ウォーミングアップ
Lesson 2 英語のロジック(2)「ロジック」意識で英文に磨きをかける
英語ロジックその1 ロジックに飛躍は禁物
英語ロジックその2 主体を一つに
英語ロジックその3 方向性を持った文に
Lesson 3 究極は「プロセス」表現に沿って組み立ててみる
(1)問題解決プロセス表現集
Lesson 4 究極の「プロセス」表現――目的立案からゴールまで
(2)目標達成プロセス表現集
パーティ計画を事例に「プロセス」のロジック・エクササイズ
●Columns : Extra Tips on Thinking in English
no. 1 「方法」はwayかmethodか
no. 2 「すき間」はgapかclearanceか
no. 3 英語の発想がつまった英英辞典と類語辞典/シソーラスを活用しよう
●Index さくいん
内容説明
語学のポータルサイト「スペースアルク」の「翻訳・通訳」ジャンルは翻訳・通訳のプロと、プロを目指す人を総合的にサポートするサイト。その人気連載「英語の発想で翻訳する」が単行本として登場。英語と翻訳を学ぶすべての人のために「脱・日本人英語」に効く英語の発想エッセンスがギュッとつまっています。
目次
1 はっきりした訳語の選択―“知ってるつもり”の単語を手がかりに英語の発想をひもといてみる(日本語と英語は1対1の訳語で対応しません;日英翻訳で最初につまずく日本語の情緒表現;英語は「個人」がベースです ほか)
2 発想と視点の転換―英語の文を“正しく”書くためのもっとも基本的な発想ルール(英語表現の扉を開けるSpecificの概念;タテとヨコ―どっち向きに置く?;翻訳者が押さえておくべき基準はどこ? ほか)
3 英語のロジック―ロジカルな“方向性のある”文章とプロセスを意識した英語表現をめざす(ロジカルな英文づくりの発想ウォーミングアップ;「ロジック」意識で英文に磨きをかける;究極は「プロセス」表現に沿って組み立ててみる ほか)
著者等紹介
松沢圭子[マツザワケイコ]
横浜市生まれ。千葉大学英米文学科卒業。大学卒業後、味の素(株)に入社。OL生活を楽しみつつもどうしても翻訳の仕事がしたくて富士ゼロックス(株)に転職。社内のドキュメント翻訳業務に従事する。1977年から社内の英文作成マニュアルとなる“Access to English―英文作成のためのマニュアル―Vol.1 & 2”を執筆。夫のイギリス駐在で富士ゼロックスを退職し、イギリスに2年暮らす。帰国後、英検1級を取得。翻訳の仕事を再開。富士ゼロックスエンジニアリング(株)にて翻訳勤務7年。その後、富士ゼロックス(株)にて翻訳通訳勤務7年余、現在に至る。1998年には長野冬季オリンピックの通訳ボランティアとして、イギリスチームを担当。一男一女の母
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