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手術の前に死んでくれたら―ボスニア戦争病院36カ月の記録

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  • サイズ B6判/ページ数 375p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757210882
  • NDC分類 498.023
  • Cコード C0036

内容説明

気がついたら戦争の中にいた地元の内科医イリヤズ。理想に燃える「国境なき医師団」のエリック。麻酔も、医療器具も、外科手術の経験もない。それでも、傷ついた人々は、僕たちに命を託した―。戦場を生き抜いた医師たちの壮絶なノン・フィクション。

目次

はじめに 戦士に変身した医師たち
第1部 友愛と団結(のこぎりで脚を切り落とす医師エイユブ;「国境なき医師団」エリックの憤怒 ほか)
第2部 勇士たちの流した血(合流する医師たち;「どんな命でも救いたかった」 ほか)
第3部 安全地域(セルビア人の医師ボロ;バルカンを去るエリック ほか)
第4部 「世界は壊滅した」(自分だけを守る国連保護軍;空爆は行なわれるのか ほか)

著者等紹介

フィンク,シェリ[フィンク,シェリ][Fink,Sheri]
ニューヨーク在住の医師・作家。ミシガン大学卒業。スタンフォード大学で医学博士号、文学博士号を取得。ハーバード大学で緊急医療の訓練を受ける。人道救援・開発活動を展開する「IMC国際医療団体」に参加。バルカン地域、北部コーカサス、南部アフリカ、中東、中央アジアなど、世界各地の紛争地帯や災害地域で医療活動を展開

中谷和男[ナカタニカズオ]
翻訳家。日本カウンセリング学会会員。東京外国語大学フランス語学科卒業後、NHKに入局。海外特派員(アジア総局長、アラブ・アフリカ・ヨーロッパ総局長を歴任)を20年間勤めたのち退局し、翻訳・文筆家として独立
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪椿

1
厚い本だし内容が重いので休み休み読もうと思ってましたが、引き込まれて一気に読んでしまいました。悲惨すぎて、なんだか現実感なく読んでしまった。ゴヤの戦争の版画を思い出しました。2014/02/17

1
タイトルが全てを語っていると思う。2010/05/12

Koichi Mori

0
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を医師の立場から描いた本。ユーゴスラビアはwwⅡの捕虜を虐待した事で有名だが、この本を読むと、1990年代になってもジュネーブ条約を無視した蛮行が行われていたことがわかる。2012/03/11

sasha

0
ボスニア紛争については一方の記述だけなので参考にはならないが、戦場と言う医療現場での実態を知るにはいい。のっぴきならないところに来るまで、国際社会が見て見ぬふりをして来たんだよねボスニア紛争は。2012/08/01

arata

0
苦悶する患者を見おろしながら、手術を始める前にどうか 死んでくださいと、神に祈ったものだった・・・ 衝撃的な言葉だけど、コレが本音だと思った。 麻酔も医療品も設備も不十分な、病院というにはほど遠い、 地獄のような劣悪な環境で、それでも負傷者や病気の患者に対して 最善を尽くす医師や看護師たちの姿が痛々しくも美しい。 ボスニアという地名は知ってたけど、いまいちピンとこなかった。 読み進めていくうちに、知らないという事が罪になり得ると気づいた。 助けを必要としている人々がいるのに、いざという時2007/07/03

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