世界Ｎｏ．１詐欺師が教える華麗なる騙しのテクニック

アバグネイル，フランク・Ｗ．【著】〈Ａｂａｇｎａｌｅ，Ｆｒａｎｋ Ｗ．〉/高橋 則明【訳】

アスペクト（2004/01発売）

• サイズ B6判／ページ数 334p／高さ 19cm
• 商品コード 9784757210059
• NDC分類 368.6
• Cコード C0098

内容説明

映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の原作者による、実際に行われたプロの詐欺師たちの巧妙な手口の数々を紹介し、その被害にあわないための防衛術をレクチャーする珠玉のノンフィクション！なぜ詐欺師たちは、廃車同然の高級車で１０万ドルもの大金を騙し取ることができたのか？また“ヴィッカーズ・ギャング”と呼ばれる詐欺集団が考え出した、返品詐欺の手口とは？さらに、窃盗犯が瞬間接着剤をＡＴＭに持ち込む理由とは何か…。

目次

第１章　正義の詐欺師
第２章　小切手には危険がいっぱい！？
第３章　偽札に気をつけろ！
第４章　横領犯はあなたの横に座っている
第５章　巧妙な話術にだまされるな！
第６章　偽造カードのトリック
第７章　ＡＴＭを狙え！
第８章　電脳詐欺はチャンスの宝庫
第９章　世界はフェイクであふれている
第１０章　おいしい話は投機詐欺と思え！
第１１章　あなたの魂が盗まれる

著者等紹介

アバグネイル，フランク・Ｗ．［アバグネイル，フランクＷ．］［Ａｂａｇｎａｌｅ，Ｆｒａｎｋ　Ｗ．］
文書偽造と安全対策に関する世界有数の権威。２５年以上にわたり、ＦＢＩ経済事犯対策班に協力し、現在では、ＦＢＩアカデミーで教鞭をとるとともに、ＦＢＩナショナルアカデミーで、全米の地方自治体・州・連邦の法執行機関を指導するプログラム作りにたずさわる。また、ワシントンＤ．Ｃ．に文書の安全対策に関するコンサルタント会社を設立し、世界中を飛びまわって講演を行っている

高橋則明［タカハシノリアキ］
翻訳家。１９６０年、東京生まれ。立教大学法学部卒。ノンフィクションを中心に翻訳を手がける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[うなぎ]

飛ばし読みをして読了。実在する元詐欺師が著者。横領、偽造カード、投資話、個人情報盗難などありとあらゆる詐欺のやり方を具体的にズラズラ紹介してる。内容濃すぎて読むのに時間がかかってしまった。アメリカの社会保障番号って日本だとマイナンバーみたいなものかしら。これを知られると勝手に色んな物を買われたり、自分が逮捕されたことにされたり、破産したことになると社会的に抹殺されるらしい。しかも簡単にあちらでは番号はわかってしまうとか。著者がモデルになってる映画のキャッチミーイフユーキャンを観たくなった。

2024/01/21

[ハパナ]

情報を仕入れ、その盲点を突く。偽造、詐欺、横領等について。筆者は過去に詐欺師として人を騙し、その後更生して詐欺対策の講師として生計を立てています。 横領事件の項で捕まった担当者について、社長や同僚からの評価が真面目で几帳面である事が多いとありました。ちょうど先日タレントのデビ婦人の事務所経理担当者が横領罪で逮捕されましたが、デビ婦人からの評価も同じ様に、真面目で信頼していたのに信じられないとの事でした。この本を読むと何がしかターゲットにされて、絶対に騙されないという自信は持てなくなりますね。

2017/11/21

[本の虫になろう]

詐欺は本当に身近なところにあると実感。保険証や証明書のコピーはどこでも普通にされるし、インターネット上での買い物も普段から利用していた。悪用しようと思えばいくらでも出来ていたのかと思うとゾッとした。倫理観が発達した日本だからまだ平気・・とは思っても、今後はどうなるかも分からないので本当に気を付けようと思った。ID窃盗は特にこれからの時代。騙されないためには「常識」と「知識」。世の中はフェイクでいっぱい。条件が揃えばだれでも横領犯になりえること、明細書や個人情報は必ずシュレッダーに。不使用カードは即解約！

2014/07/09

[ナイタロー]

　Catch me, If you canを観たので、そこから派生して読んだ1冊。日本ではちょっと馴染みのない手口（小切手）や、システムの話が多かったのですが、根底にある『騙されない心掛け』に関しては、今でも役に立つと思いました。

2022/04/30

[魔威駆]

小切手など日本になじみの薄い内容が書かれているけれども、ちょっと工夫すれば証拠も残らないような手口で不正に金を巻き上げてしまえる現状を突き付けられた気がする。郵便のくだりも然り、ひょっとしたら我々のそばにある何気ないシステムも脅威になるかもしれないという事をこの本は我々に伝えたかったのではないだろうか。

2017/03/16