内容説明
微かな違和の感覚を掬い取るために日常の「裂け目」に分け入る、「見る」ことの野性を甦らせるアートの跳躍力とは!本書は、「アート」という名でいま、おびただしいばかりに起こっている出来事はいったい何なのか、を問おうとしている。
目次
0 見えないものを見る
1 壊れたもの―日常のがらくたのなかから
2 塞がれたもの―困難な自由について
3 棄てられたもの―時を行き来する
4 見失ったもの―意味のゼロ還元?
5 消え入るもの―「顔」
6 忘れてはならないもの
7 限界へのまなざし
著者等紹介
鷲田清一[ワシダキヨカズ]
1949年京都府生まれ。大阪大学大学院文学研究科教授。おもな著書に、『「聴く」ことの力―臨床哲学試論』(桑原武夫学芸賞受賞)、『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫、サントリー学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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