内容説明
曖昧かつ不安定な現代社会において再生を遂げつつある、帰属と安心のよりどころとしての「コミュニティ=共同体」とは何か。ポストモダニズム、トランスナショナリズム、多文化主義の諸相からインターネットまで。グローバリゼーション研究の最新成果を駆使して、現代思想の重要概念を徹底分析する。『想像の共同体』(アンダーソン)から『帝国』(ネグリ=ハート)をへて生まれた全く新しい共同体論。
目次
1章 理念としてのコミュニティ―喪失と回復
2章 コミュニティと社会―モダニティの神話
3章 都市コミュニティ―地域性と帰属
4章 政治的コミュニティ―コミュニタリアニズムとシティズンシップ
5章 コミュニティと差異―多文化主義の諸相
6章 異議申し立てのコミュニティ―コミュニケーション・コミュニティという発想
7章 ポストモダン・コミュニティ―統一性を超えるコミュニティ
8章 コスモポリタン・コミュニティ―ローカルなものとグローバルなものの間
9章 ヴァーチャル・コミュニティ―コミュニケーションとしての帰属
まとめ 今日のコミュニティを理論化する
著者等紹介
デランティ,ジェラード[デランティ,ジェラード][Delanty,Gerard]
英国の社会学者。リヴァプール大学社会学部教授。European Journal of Social Theory誌の主席編集者を務める
山之内靖[ヤマノウチヤスシ]
東京外国語大学、フェリス女学院大学名誉教授。経済学博士。現代社会論
伊藤茂[イトウシゲル]
翻訳家。東京外国語大学大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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