出版社内容情報
CSV=「共有価値の創造」の基本的な考え方、日本における実践例の紹介をとおして、社会とともに発展する企業活動のあり方を示す。
CSV(Creating Shared Value)=「共有価値の創造」とは、従来のCSRの考えかたを進化させた、企業と社会の両方に価値を生みだす企業活動を促進する次世代経営戦略。本書は、CSVの基本的な考え方、日本における実践例の紹介をとおして、社会とともに発展する企業活動のあり方を示す。
序 章 トヨタ東日本学園の設立が意味すること
第1章 次世代経営戦略としてのCSV
1 そもそもCSVとはなにものか
2 CSVの三つのアプローチ(基本コンセプトと事例)
3 CSVをどう進めるか
第2章 すでに動き出している日本のCSV
1 会員企業の取り組み事例
2 会員企業以外のユニークな事例
第3章 地域発のCSVビジネス
1 青森県は産官学連携のホットスポット
2 人口減少と高齢化社会を見据えた富山市のまちづくり
3 北九州市のスマートコミュニティ実証実験
第4章 明日の日本への道しるべ
1 未来の子孫たちのために、新しい問いを立てるということ
2 「分かち合いの経営=シェアード・バリュー」が未来を創る
【著者紹介】
ユニバーサルデザイン総合研究所代表取締役所長。著書に『自然に学ぶものづくり』(東洋経済新報社)などがある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ito
37
CSV(共有価値の創造)とは、企業と社会の両方に価値を生み出す企業活動を促進する経営フレームワークである。本書はポーターが提唱するCSVについての解説と海外、国内の事例が紹介されている。国内の事例企業についてはCSVとは言い難いものがある。社会・環境問題の解決は利益を生み出す機会であり、企業価値と社会価値が両立するという企業経営の新しいパラダイムが定着する必要がある。2013/12/09
FW13
1
第1章はCSVの理解を深めるのに役立ったが、あとは事例の紹介といったところであろうか… CSVというものの感覚を身につけるのに有益となったかもしれないが…2015/08/20
Jun Morita
0
ポーターについては少しかじったものの、CSVについての本は読んだことがありませんでした。この本では、CSVについての解説に加え、国内企業での実例が多く掲載されてます。日本では結構CSRとCSVの境界は曖昧で、古くには三方善しなどの言葉もあり、意識せずにCSVを実践している企業は多い認識でしたが、フィランソロピーが進んでいるアメリカで、CSRは社会貢献的な意味合いが強くなってしまう、というのにはなるほど、と。終盤は若干話が大きくなりますが、持続可能な世界の構築には企業の一層の意識変革が重要、と感じました。2022/09/18
にらにら
0
卒論参考文献