時代を読む 経済学者の本棚

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  • サイズ B6判/ページ数 297p
  • 商品コード 9784757122864
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0033

内容説明

歴史はやはり繰り返すのか。日本が今も漂う「失われた20年」とは。百数十冊の経済書が語る、書評の中の同時代批評。著者初めての書評集。

目次

地球の有限性―『地球環境と資源問題』森俊介
システムの効率が問われる時代―『資本主義のシステム間競争』今井賢一
二十一世紀経済の主役―『大接戦』レスター・C・サロー
ヨーロッパ統合への道―『二十のEC物語』横山三四郎
ストック不況―『複合不況』宮崎義一
バブル経済の制度的欠陥―『日本経済の再生』鈴木淑夫
過保護行政の罪―『誰が「日銀」を殺したか』鈴木正俊
ジャパン・プロブレム―『日本経済新論』日本経済新聞社編
サッチャーはここから何を学んだか―『隷属への道』フリードリヒ・A・ハイエク
出世とノルマ―『解体する「系列」と法人資本主義』奥村宏〔ほか〕

著者等紹介

根井雅弘[ネイマサヒロ]
1962年宮崎県生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了・経済学博士。現在、京都大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

void

3
【★★★★☆】'92年から'11年までの書評集。'10年以降は5冊のみで少なめ。著者は経済学史家であり、反主流派についても好意的かつ目が届いていて、全体的にバランスが良い(伊藤元重、伊東光晴、クルーグマン、ガルブレイスなど、同著者で何冊も挙がっているのも目立つが)。新聞書評が中心だけあって平易だし、知見を広げるにはいい本。ただし、当時のままで手を入れていないようなので、取り上げられている本が今見てもどれだけ意義が残っているのかはわかりにくい。2013/06/22

壱萬弐仟縁

3
「書評に値しない本は取り上げないこと」(2ページ)とある。評者の読書レベルが問われるからだろうが、大学図書館書との違いからすれば諦め感もある。飯田経夫先生の『日本経済の目標』(1993年刊、46ページ~)はヒラの人たちが懸命に支えたために経済発展したことが身に染みる。1997年刊『経済学は誰のためにあるか』、1999年刊『グローバリズムの終宴』、2002年刊『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』、2003年刊『経済学と人間の心』、2006年刊『市場には心がない』、2010年刊『始まっている未来』を推薦。2012/12/01

takao

1
ふむ2017/11/15

エビケン

0
 2011年から読んで、2012年第一号の読了です。  1990年代初頭のバブル崩壊から、2011年の「失われた20年」とも言われる期間の毎年の景気状況や経済課題の説明の後に、その年に、著者が書評した経済書についてのその書評をセレクトしまとめたものです。  1992年~2011年の毎年の書評のセレクト版ですが、まず印象に残ったのが、改めて、ケインズのすごさというのか、新ケインズにしろ、反ケインズにしろ、結局ケインズが出てくることのすごさを思い知らされます。良くも悪くも議論は、ケインズを軸にして回るとい2012/01/02

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