日本の医療のなにが問題か

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  • サイズ A5判/ページ数 306p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784757122284
  • NDC分類 498.021
  • Cコード C3033

出版社内容情報

日本の医療を経済学の視点から分析し、医療制度、保険制度などの問題点を、アメリカとイギリスの制度を比較しながら論じる。

内容説明

医師不足、医療事故、診療拒否…。日本の医療システムの危機がマスディアで声高に叫ばれている。しかし、実態はどうなのか。日本人にとって本当に必要な医療とはなにか。制度をどう評価するのか。複雑にからみあった現象を解きほぐし、あるべき姿を展望するために考えることは多い。本書は、その問題に挑んだある医療経済学者の記録である。

目次

第1章 日本の医療システム―医療における価格と競争
第2章 過剰診療はなぜ起こるか―医師にとっての診療報酬
第3章 なぜ入院期間は長いのか―患者にとっての医療の価格
第4章 競争は医療をよくするか―医療の過疎と過密
第5章 医者は儲かるのか―医師の収入とキャリア
第6章 保険料はどのように決まっているのか―日本の健康保険の問題点
第7章 誰が医療費を負担するのか―医療保険制度の評価と将来

著者等紹介

吉田あつし[ヨシダアツシ]
1958年生まれ。筑波大学システム情報工学研究科教授。京都大学経済学部卒業。大阪大学博士(経済学)。大阪府立大学助教授、教授を経て、2001年より現職。専門は医療や教育などの計量経済分析。国内外の学術誌に論文を多数掲載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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arata

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政府の「社会保障と税の一体改革」でも増税分は年金・医療・介護・少子化対策に投入される前提で議論されている。その一分野である日本の医療の問題点を経済学的視点より明らかにする。1.医療サービス市場への参入可能性、2.消費者の「選択の自由」有無、3.「医療の価格」の決定法、4.医療費負担の担い手の観点から「国家管理型」の英国、「社会保険方式」の日本、及び「民間保険方式」の米国での比較分析も加え、いかに医療費を抑制しつつ、医療の質・量を維持し、国民の健康を保つことが難題かが分かる。年金と同様の積立方式は要検討。2011/12/31

nuna

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医療経済学の視点から過剰診療の起きる理由、医療に競争原理が働くのか、日本の保険制度の問題点など深く掘り下げている労作。今後医療について経済的な側面から語るにはこの本の議論を踏まえている必要があるだろう。2009/05/10

おかみつる

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医療業界における経済学をデータをもとに説明している本。日本の健康保険制度の課題についても言及している。2018/11/01

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