神隠し譚

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  • サイズ B6判/ページ数 352p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784756711465
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0093

内容説明

黄昏、隠れ遊び、隠し神、異界―男が、女が、大人が、子供が、姿を消した!隠したのは天狗か狐か山の神か、それとも…?『神隠し』の著者が作品を厳選した話題のアンソロジー。

著者等紹介

小松和彦[コマツカズヒコ]
1947年、東京都生まれ。埼玉大学教養学部卒業。東京都立大学大学院博士課程修了。文化人類学・民俗学専攻。現在、国際日本文化研究センター教授

松谷みよ子[マツタニミヨコ]
1926年、東京生まれ。旧制東洋高等女学校卒業。51年『貝になった子供』で第1回児童文学者協会新人賞受賞。60年、『龍の子太郎』で国際アンデルセン賞優良賞他受賞。77年、松谷みよ子民話研究室を開設

平岩弓枝[ヒライワユミエ]
1932年、東京生まれ。日本女子大学卒業。59年『鏨師』で第41回直木賞受賞。91年『花影の花』で吉川英治文学賞受賞。98年、第46回菊池寛賞受賞。テレビドラマ、芝居の脚本も数多い

高橋克彦[タカハシカツヒコ]
1947年、岩手生まれ。早稲田大学卒業。83年『写楽殺人事件』で第29回江戸川乱歩賞受賞。『総門谷』で吉川英治文学新人賞、『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞を受賞。92年『緋い記憶』で第106回直木賞受賞

水木しげる[ミズキシゲル]
1922年、鳥取生まれ。紙芝居、貸本漫画家を経て、65年『テレビくん』で第6回講談社児童文化賞を受賞。その後、『墓場の鬼太郎』『鬼太郎』が大ヒットとなる。91年、紫綬褒章を受章。98年、作画活動50周年を記念して1600の妖怪画の原画集『妖鬼化』を出版

都筑道夫[ツズキミチオ]
1929年、東京生まれ。早川書房の「エラリー・クイーンズ・ミステリー・マガジン」初代編集長を経て、本格的な創作活動に入る。

三橋一夫[ミツハシカズオ]
1908~1995年、兵庫生まれ。慶応義塾大学卒業。ヨーロッパ留学を経て、1948年「腹話術師」(新青年)でデビュー。在来の幻想小説より一歩抜きん出た奇妙な世界との接触を描く“不思議小説”を標榜

石井睦美[イシイムツミ]
1957年、神奈川生まれ。フェリス女学院大学卒業。86年「五月のはじめ、日曜日の朝」で毎日新聞小さな童話大賞と新美南吉児童文学賞を受賞

泉鏡花[イズミキョウカ]
1873~1939年、金沢生まれ。1890年、尾崎紅葉の門下たらんと上京して寄食し、93年、処女作「冠弥左衛門」を「京都日出新聞」に連載する。以後独特の文学世界を創り上げた

杉浦日向子[スギウラヒナコ]
1958年、東京生まれ。江戸を題材とした漫画を描き88年『風流江戸雀』で文藝春秋漫画賞を受賞。『江戸へようこそ』『大江戸観光』など漫画以外の著書も多数。現在は漫画家を廃業し、江戸風俗研究科として活躍

長尾誠夫[ナガオセイオ]
1955年、愛媛生まれ。東京学芸大学卒業。86年『源氏物語人殺し絵巻』で第4回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞して作家デビュー。以後、歴史を題材としたミステリーを数多く手がける

江戸川乱歩[エドガワランポ]
1894~1965年、三重生まれ。早稲田大学卒業。雑誌の編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー。以後「人間椅子」「D坂の殺人事件」等短編を次々発表。日本の探偵小説界に大きな業績を残す

柳田国男[ヤナギタクニオ]
1875~1962年、兵庫生まれ。東京帝国大学卒業。農商務省に勤務、貴族院書記官長を経て朝日新聞社に入社。勤務の傍ら全国各地を旅行、農産漁村の人々の生活・心情に触れ、民俗学への関心を深める。日本民俗学の祖
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感想・レビュー

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アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

26
神隠しをテーマにした作品のアンソロジー。松谷みよ子「神かくし」平岩弓枝「神かくし」高橋克彦「星の塔」高橋克彦「神社の教室」水木しげる「丸い輪の世界」菊地秀行「水泡」都筑道夫「かくれんぼ」三橋一夫「湯河原奇遊」石井睦美「おじょうさん、おはいんなさい」泉鏡花「龍沢譚」杉浦日向子「神隠し二話」長尾誠夫「早池峰山の異人」江戸川乱歩「お勢登場」柳田国男「山の人生」。「早池峰山の異人」で探偵役として出てきた柳田国男本人をラストに持ってきた趣向がおもしろい。続き↓2017/01/04

青龍

16
中古書店で購入。「神隠し」という言葉は、ほんの50年前(若い方にとっては、ほんの ではない?)までは、生きていた。昭和40年代の初め、朝から夕方まで明治生まれの祖父母と過ごした私は、「逢魔が時に外に行くと、神隠しにあう」と言われた。実際、戦後すぐの時代まで、日暮れ時に子供が行方不明になったり、事故にあったりすることが多かったのだろう。行方がわからない子供は、誘拐されたか、事故にあって加害者に連れ去られたかだろうけど、「神様が連れて行った」という、諦めの感覚が日本的だと思う。2018/12/08

ポメ子

6
図書館本。神隠しに因んだアンソロジー 不思議な話が多く、理解ができにくい話もあったが、平岩弓枝さんの「神隠し」は、分かりやすく、乱歩の「お勢登場」は、よくできていた。2019/08/21

休止中

5
神隠しをテーマにした、いろんな作品を読むことができました。漫画も収録されていてビックリ!石井睦美さんの作品が入っていたのも個人的に嬉しかったです。2010/11/02

OZAC

3
特に気に入った短編 ・松谷みよ子「神かくし」 ・三橋一夫「湯河原奇遊」 ・柳田国男「山の人生」2020/12/28

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