内容説明
政府の対応で拉致問題は解決するのか?拉致はナチやスターリン体制、ミロシェヴィチ・民族浄化にも匹敵する市民の人権を奪う大罪であり、金正日・北朝鮮は人民を抑圧する独裁テロ国家。その歴史と犯罪性を詳述しながら、世界が批准しているローマ条約と国際刑事裁判所での裁きを提唱。人道の21世紀における「国家と人権」を考察する。
目次
第1部 拉致と人権の歴史(拉致の歴史、20世紀前半まで―もっとも凶悪な「人道に対する罪」としての「拉致」犯罪;「人道に対する罪」から見た半世紀―「世界人権宣言」から「ローマ条約」まで;ローマ条約(国際刑事裁判所規程)と人権のたたかいの21世紀)
第2部 北朝鮮体制とスターリン体制(個人独裁体制の成立;テロ国家;北朝鮮人民解放への道)
特別寄稿 北朝鮮と金正日政権にどう対処するか?
附 和田春樹氏(日朝国交促進国民協会事務局長)の「拉致疑惑検証」を検証する
著者等紹介
中野徹三[ナカノテツゾウ]
1930年生まれ。北海道大大学院博士課程単位取得。札幌学院大教授を経て現在、同大名誉教授
藤井一行[フジイイッコウ]
1933年生まれ。東京外国語大卒。一橋大大学院博士課程単位取得。札幌大、金沢大などを経て、現在富山大名誉教授
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