江戸琳派―花鳥風月をめでる

宮崎 もも【著】

パイインターナショナル（2018/05発売）

• サイズ B5判／ページ数 239p／高さ 26cm
• 商品コード 9784756248725
• NDC分類 721.5
• Cコード C0071

出版社内容情報

四季の花鳥画を拡大して魅せる、江戸琳派の世界！
江戸の初めに登場した華麗で装飾的な琳派。百年後の江戸で、これに感銘を受けた酒井抱一の写実的で優美な作品は江戸琳派と称された。その弟子・鈴木其一の斬新で独創的な作品など江戸琳派の代表作を紹介し、菱田春草や神坂雪花ら近代画家にも受け継がれる様にも注目します。

内容説明

琳派の一大コレクション、細見美術館の選りすぐり作品も掲載！作品が大きくよく見えると、こんなにも美しくておもしろい。

目次

酒井抱一―華やかさと儚さ
鈴木其一―精緻さと大胆さ
江戸琳派の系譜―花ひらく後継者たち（俵屋宗理；鈴木蛎潭；酒井鴬蒲；池田孤邨；田中抱二　ほか）
江戸琳派の面影―受け継がれる自然への眼差し（下村観山；菱田春草；川端龍子；速水御舟；神坂雪佳　ほか）

著者等紹介

宮崎もも［ミヤザキモモ］
１９７８年東京都生まれ。２００５年３月京都大学大学院文学研究科美学美術史学専攻博士後期課程中退、同年４月より大和文華館に勤務。専門は近世絵画、特に酒井抱一を研究（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ゆず湯]

美術館に行くと単眼鏡で作品を観ていらっしゃる方をよく見かけますが、私は持っていないのでどんな感じなのかなと思っていました。この本を見ると、なるほど、細部まで見えるとこんな感じかと…単眼鏡を買おうと思いましたwこちらの本では海外にある作品もじっくり見られてよかったです。

2019/02/18

[m]

酒井抱一、鈴木其一を中心とした琳派の後継者たちの作品を細部までじっくり鑑賞できる贅沢な一冊。本当は本物を見るのが一番だが、最近の展覧会は人の多さに辟易してしまうことがよくあるので本で見るのも良いなぁと思ったり。2019年140冊目。

2019/11/24

[こめまり！]

どのページも美しく、拡大されているたくさんところもあって、細部までじっくりと、穴が開くほど見ました。非常に綺麗な、図鑑のような本でした！

2019/09/24

[kaz]

酒井抱一、鈴木其一の他、その後継者達も紹介。クローズアップした写真のおかげで、実物を見ているみたいで楽しめる。構成は「酒井抱一　華やかさと儚さ」「鈴木其一　精緻さと大胆さ」「江戸琳派の系譜　花開く後継者たち（俵屋宗理、鈴木蠣潭、酒井鶯蒲、池田孤邨、田中抱二、森村抱儀、鈴木守一等）」「江戸琳派の面影　受け継がれる自然への眼差し（下村観山、菱田春草、川端龍子、速水御舟、神坂雪佳、福田平八郎）」。速水御舟や川端龍子等に琳派の面影があるのは確かだが、江戸琳派の本で取り上げるのはちょっとこじつけのような気もする。

2019/01/16

[ポポロ]

図書館本。内容が素晴らしく、これは当たりの本だと驚きました！酒井抱一から始まり、江戸琳派の画家達の美しい作品が余す事なく紹介されています。英語訳もしっかり付いているので、日本美術を知りたい海外の方にもオススメかもしれません。巻末には掲載作品を所蔵する美術館の紹介もあって、思わず本物を見に足を運びたい気持ちになります。江戸時代から昭和にかけて、江戸琳派の系譜の流れを知る事が出来る一冊です。ぜひご覧になってみて下さい！