目次
第1章 未来検索ブラジルはグーグルの夢を「見ない」―ベンチャー企業が創る新発想の国産検索エンジン
第2章 持ち運ぶ「ライフログ」端末、ニッポンのケータイ―「ガラパゴスケータイ」が新たなプライバシービジネスを生む
第3章 ブログ検索でマーケティングが一変する―検索そのものではなく、検索から得られたデータを解析するビジネス
第4章 「気づき」を与えるアーキテクチャー―事故につながりそうな要因を検索、解析して対策を作り出すシステム
第5章 リアル世界とインターネットをつなげるウェブ国産力―災害や健康管理をデータ化するP2Pの可能性
第6章 情報大航海プロジェクトを推進する男―彼は何を追い求めているのか
第7章 ウェブ国産力が世界を制するために―立ちはだかる三つのハードルを超えて
著者等紹介
佐々木俊尚[ササキトシナオ]
1961年、兵庫県西脇市生まれ。愛知県立岡崎高校卒、早稲田大政経学部政治学科中退。1988年、毎日新聞社入社。岐阜支局、中部報道部(名古屋)を経て、東京本社社会部。警視庁捜査一課などを担当する。1999年にアスキーに移籍し、月刊アスキー編集部デスク。2003年に退職し、フリージャーナリストとして主にIT分野を取材している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nobu A
2
約8年前の2008年刊行の図書館本読了。IT産業に関してはネットで流し読みする程度のアナログ人間としては知らないことだらけ。何気なく気軽に使っている「検索エンジン」が現在グーグルの一人勝ち状態に至るまでの歴史的背景を解説。日本が素材屋に甘んじ、ビジネス化まで持っていけない構造的な問題を指摘。今後の個別化した検索エンジンの動向や「ライフログ」の個人情報の問題等の説得力ある考察があり、非常に興味深い。最後は著者が日本の台頭を期待し、(若干だが)楽観的に締めくくっているが、個人的には心配(余計なお世話かな?)。2015/12/31
Humbaba
2
ライフログというのは,プライバシーとの兼ね合いはあるものの非常に有用なデータである.自分にとって最も正しくカスタマイズされた情報が手に入るのならば,私達の生活はより豊かなものになるといえる.そのための技術を日本はすでに開発を始めている.2011/09/29
Humbaba
2
パソコンにOS,検索エンジンとITにおいて日本は負け続けてきた.しかし,だからといってこのまま引き下がって良いわけではない.2010/02/20
saueno
1
検索技術ってまだまだフロンティアだらけ。かといってそこに挑戦したいとは全く思わない。佐々木さんの知識と考察には毎回ただただ驚くばかり。WEB人なら必読。2009/07/05
noritsugu
1
普通に Web のニュース読んでいるくらいじゃ、ネットの動きは知らないことだらけだなあ~。2009/06/23