内容説明
中村うさぎが書きあげる異形・異才、11の肖像。
目次
佐川一政―平気で嘘をつく男
植垣康博―連合赤軍を訪ねて
三浦和義―メディアが創った殺人者
岡留安則―「鬼」を食う鬼
釣崎清隆―死体は何を語るのか
鈴木邦男―連帯を求めて孤立を恐れず
バクシーシ山下―AVギャルは時空の旅人である
日野日出志―肉体のグロテスク
マツコ・デラックス―排泄する道祖神
田嶋陽子―「鬼」か、「亡者」か
あとがきにかえて 鈴木啓之―地獄巡りの果てに、神は見つけられたのか
著者等紹介
中村うさぎ[ナカムラウサギ]
1958年、福岡県生まれ。作家。同志社大学英文科卒業後、OL、コピーライターを経て、『ゴクドーくん漫遊記』(角川スニーカー文庫)で小説家デビュー。ファンタジー小説の分野で活躍する一方、自身の壮絶な浪費生活、ホストクラブ体験、整形手術などを綴るエッセイ「ショッピングの女王」(現・さすらいの女王『週刊文春』連載中)で注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロくま
18
鬼に会いに行ったようで、神を探していたとわ。これ読んで田島陽子さんの印象がちょっと変わったわ~。ま2014/09/02
Koike Katsuya
6
中村うさぎは以前良く読んでいた。露悪的と言っていいほどのさらけ出しっ振りで、痛々しくもあったが、共感することも多かった。この本も鋭い所もあり、面白かった。2016/10/15
スパゴー
6
実際に殺人を犯した人達に会いに行く内容ですが、結構早目に会える人がいなくなり、特徴的な方々へシフトしていきました。2016/03/21
朱音
5
「殺人犯」など、「フツーじゃない」人々とのインタビュー本。ゲスト側に対しての興味本位で読んだのだが浮かび上がってくるのは「中村うさぎという思想」とでもいうか、インタビュアー側の印象が強かった。対談やインタビューって、ただそのままを垂れ流すんじゃなく筆者側の意見が強く押されているのに、普段はそういうのをあまり気にしないのを実感。報道にもそういうことってあるんだよなと考えてみたり。とはいえ、一癖もふた癖もある対談相手はなかなか希少ではないだろうか。2010/04/04
Ryuki Sena
4
インタビューと言うよりは彼女の独壇場でした。いつものやつですね……。自分がたどり着きたい方向性を示唆してくれる気がするだけかな。2017/06/29