内容説明
いまから50年近く前の1956年3月、日本で死刑廃止法案が参議院に上程されたことがある。この法案をめぐって5月10、11日の二日にわたって参議院法務委員会で公聴会が開かれ、18人の公述人によって死刑制度の是非について論議がなされた。本書では、その当時の法案、提案理由、そして公聴会の全記録を議事録をもとに掲載し、当時の資料からその背景を明らかにする。
目次
特集 死刑廃止法案(重無期刑・死刑制度調査会法案をめぐって;50年前の死刑廃止法案;いま米韓では)
ドキュメント2002~2003(死刑廃止世界連盟の設立総会;司法人権セミナー:死刑廃止開催;名古屋・福岡の二名執行に抗議する ほか)
死刑をめぐる状況2002(無期懲役受刑者処遇の問題点と重無期刑(終身刑)の導入について―もう一つの絶望の刑を増やさないために
死刑判決・無期懲役判決(死刑求刑)一覧
死刑廃止に向けた国際的動向2002 ほか)