内容説明
1973年4月、フランス官憲は「ルシェルシュ誌12号―30億の倒錯者・同性愛大百科」を押収、発行人ガタリは裁判にかけられた。フーコー、ドゥルーズ、ジュネ、サルトルらが名を連ねていた同書のこの押収事件は一大社会問題化する。本書は同誌からフランスのゲイ解放運動をふりかえる「尻に憑かれし者たち」と裁判資料等を訳出。いまセクシュアリティを問い返すために必読の書。
目次
尻に憑かれし者たち
あの頃のこと、又は同性愛になること―フェリクス・ガタリ・インタヴュー
資料篇「ルシェルシュ押収事件」
1億2千万の倒錯者へ