内容説明
人種主義(レイシズム)が立ち現われる現場は、ある社会的な関係が人体の特徴などを通して、反照して私と他者の自己画定を同時に限定するときである。この投射されたアイデンティティ・ポリティックスは現代のあらゆる社会関係に随伴する。本書は、この視点から、近代化とグローバル化で不透明化された現代を読み解く壮大な試みである。
目次
レイシズム・スタディーズへの視座
グローバル化されるレイシズム
移民/先住民の世界史―イギリス、オーストラリアを中心に
共和主義とレイシズム―フランスと中東問題を中心に
近代化とレイシズム―イギリス、合州国を中心に
新しいレイシズムと日本
レイシズムの構築
著者等紹介
鵜飼哲[ウカイサトシ]
一橋大学教授
酒井直樹[サカイナオキ]
コーネル大学教授
モーリス=スズキ,テッサ[モーリススズキ,テッサ][Morris‐Suzuki,Tessa]
オーストラリア国立大学教授
李孝徳[イヒョドク]
東京外国語大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。