出版社内容情報
いま世界で何が起こっているのか?重苦しい日常生活から飛翔するように日々拡張を続ける文化的生産領域とそれをとりまく資本主義的経済社会の関係を巷で氾濫/叛乱をはじめた思考や実践をとおして徹底的に捉えなおす。対抗G8運動からの活力も注入した渾身の『VOL』第3弾。
【執筆者】
萱野稔人、高祖岩三郎、酒井隆史、渋谷望、白石嘉治、田崎英明、平沢剛、松本潤一郎、松本麻里、矢部史郎、デヴィッド・グレーバー、ジム・フレミング
【目次】
巻頭特別インタビュー
マイケル・ハート「コモン」の革命論に向けて (聞き手・高祖岩三郎)
反資本主義/アート VOLUME ONE
高祖岩三郎
「アートとアクティヴィズムのあいだ――あるいは新しい抵抗運動の領野について」
討議
櫻田和也+田崎英明+平沢剛
「来るべき民衆が「都市的なるもの」においてアートを完成させる
――運動/芸術/コモン」
論考
・デヴィッド・グレーバー「前衛主義のたそがれ」(栗原康訳)
・スティーブン・シュカイティス
「情動構成の美学――観客を消滅させ、群衆蜂起をうながす」(西川葉澄訳)
・ブルーノ・グーリ「芸術と労働」(信友健志訳)
・ロザリン・ドイッチ「民主主義の空隙」(比嘉徹徳訳)
・スティーブン・ダンコム「ファンタジーの時代における政治」(平田周訳)
NO!G8からはじまる VOLUME TWO
エッセイ
辺見庸「洞爺湖サミットへの熱いメッセージ――「幻想の絶頂」をことほぐのか
討議
ハンネ・ヨブスト/高祖岩三郎+平沢剛/ミランダ/ジャギ・シング(序=クリス・ソル)
「反G8をめぐる国際ラウンドテーブル」(高祖岩三郎訳)
インタビュー
ブライアン・ホームズ「文化的問題の諸空間」(森元斎+酒井隆史訳)
クリティカル・アート・アンサンブル「バクテリアとアメリカ」(小田透訳)
イルコモンズ「〈帝国〉のアートと新たな反資本主義の表現者たち」
工藤キキ「ポスト・ノー・フューチャーにとって政治とはなにか――シーンなきアートの現場から」
山田史郎「もっとモメよう!ゴネよう!ある学生のハンスト」(聞き手・影本剛)
ハーポ部長「盗みの品格」(聞き手・一色こうき)
エッセイ
酒井隆史「現代ぼやきの存在と意味 ver.2」
小川てつオ「246表現者会議」
安部小涼「占拠するアート/技巧(アート)する占拠」
ヘックス「デジタル商品の危機と理論の危機、そしてポストメディア工作者」
RADIO MAROON「ハンドルなんて握っちゃいない――オールドスクールとしての暴走族」
二木信「奇妙な縁は、いつも路上でつながる――2003年以降の東京の路上と運動についての覚え書き」
一色こうき「可能性のある空間を作りたい――ホー娘。の批評性」
徳永理彩「踊る身体とコミュニティ――オーストラリアのラディカル・クィアとインドネシアの波紋」
久保田裕之「Squat the World!――拡大する居住運動と地域住民との共犯関係」
松本潤一郎「革命の教育法――アルシーヴ再考」
コラム
アメリカにおける運動とアートを結ぶ事例集 (金田知之・構成)
論考
仲田教人「会議と革命――オルター・グローバリゼーション運動のはかりかた」
ベン・トロット「ハイリゲンダムで勝ったような気がしたことがなぜ重要なのかについての覚え書き」(西村あさみ訳)
インタビュー
杉村昌昭「〈帝国〉と〈強国〉を打ち崩すために」(聞き手・矢部史郎)
内容説明
いま世界で何が起こっているのか?重苦しい日常生活から飛翔するように日々拡張を続ける文化的生産領域とそれをとりまく資本主義的経済社会の関係を巷で氾濫/叛乱をはじめた思考や実践をとおして徹底的に捉えなおす。対抗G8運動からの活力も注入した渾身の『VOL』第3弾。
目次
1 反資本主義/アート(「アートとアクティヴィズムのあいだ―あるいは新しい抵抗運動の領野について」;「来るべき民衆が「都市的なるもの」においてアートを完成させる―運動/芸術/コモン」;論考)
2 NO!G8からはじまる(「洞爺湖サミットへの熱いメッセージ―「幻想の絶頂」をことほぐのか」;「反G8をめぐる国際ラウンドテーブル」;インタヴュー;エッセイ ほか)