内容説明
民主主義の危機の時代における政治思想の根本問題。「合意形成」の政治から「抗争性」の政治へ。ロールズ、ハーバマス、ギデンズなどの「合意形成」の政治学を批判的に検討し、シュミットの政治論、ウィトゲンシュタインの哲学から「抗争性」の政治を提唱する。民主主義を鍛え直す画期的な政治思想。
目次
序章 民主主義の逆説
第1章 民主主義、権力、「政治的なもの」
第2章 カール・シュミットと自由民主主義の逆説
第3章 ウィトゲンシュタイン、政治理論、民主主義
第4章 闘技的民主主義モデルのために
第5章 対抗者なき政治?
結論 民主主義の倫理
著者等紹介
ムフ,シャンタル[ムフ,シャンタル][Moffe,Chantal]
ベルギー生まれ。現在、ウェストミンスター大学民主主義研究所教授(政治理論)。フランス、英国、アメリカ合衆国など各地で研究に携わる。エルネスト・ラクラウとの共著でポストマルクス主義政治理論を提起し、以後、ラディカル・デモクラシー論を展開している。近年は、非合理主義的アプローチによる政治理論、闘技的民主主義論にとりくみ、ヨーロッパの右翼ポピュリズム、多極的世界秩序にかんするプロジェクトにも関わっている
葛西弘隆[カサイヒロタカ]
1993年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、1999年東京外国語大学大学院地域文化研究科単位取得退学、博士(学術)。津田塾大学学芸部国際関係学科助教授(政治学、思想史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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