“帝国”―グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性

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“帝国”―グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性

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  • サイズ A5判/ページ数 579p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784753102242
  • NDC分類 311.4
  • Cコード C0010

内容説明

グローバル化による国民国家の衰退と、生政治的な社会的現実の中から立ち現われてきた世界秩序=“帝国”とは何か?21世紀的現実=“帝国”の解明。

目次

第1部 現在性の政治的構成(世界秩序;生政治的生産 ほか)
第2部 主権の移行(二つのヨーロッパ、二つの近代性;国民国家の主権 ほか)
第3部 生産の移行(帝国主義の諸限界;規律的統治性 ほか)
第4部 “帝国”の衰退と没落(潜在性;生成と腐敗 ほか)

著者等紹介

ネグリ,アントニオ[ネグリ,アントニオ][Negri,Antonio]
1933年生まれ。現在、仮釈放の状態に置かれており、大学等の機関に属さずに研究/著述をつづけている。元パドヴァ大学政治社会科学研究所教授。60年代にイタリアの非共産党系左派の労働運動の潮流(オペライスモ「労働者主義」)の理論的指導者として頭角を現わし、70年代にはアウトノミア運動の中心人物となる。しかし79年、運動に対する弾圧が高まるなか、テロリストという嫌疑をかけられ逮捕・投獄される。その後、81年に獄中で執筆された画期的なスピノザ論『野生のアノマリー』を出版、83年にフランスに亡命。以後14年間にわたりパリ第8大学などで研究・教育活動に携わったのち、97年7月、イタリアに帰国し、ローマ郊外のレビッビア監獄に収監される

ハート,マイケル[ハート,マイケル][Hardt,Michael]
1960年生まれ。現在、デューク大学助教授(比較文学)。ワシントン大学で比較文学を修めたのち、パリ第8大学で当時フランスに亡命中のアントニオ・ネグリに師事。ネグリのスピノザ論『野生のアノマリー』を英訳(1991年)。単著として『ドゥルーズの哲学』(田代真他訳、法政大学出版局、1996年)があり、目下、パゾリーニ論を準備中

水嶋一憲[ミズシマカズノリ]
1960年生まれ。1984年京都大学卒、京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、大阪産業大学経済学部助教授

酒井隆史[サカイタカシ]
1965年生まれ。1990年早稲田大学卒業、早稲田大学大学院文学研究科満期退学。現在、大阪女子大学専任講師

浜邦彦[ハマクニヒコ]
1968年生まれ。1994年東京外国語大学卒、東京大学大学院総合文化研究科博士課程(地域文化研究)。現在、東京外国語大学非常勤講師
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

43
読了まで1ヶ月弱かかりました。この本が出版された時代の細かな文脈が興味深いと思います。冷戦は終わっている。9.11は起きていない。ポスト・モダニズムとポストコロニアリズムの延長線上で、古い帝国、国民国家としての近代の新しい帝国とはまた異なる、領域的な概念ではない新しい帝国概念に着目しています。そこにフーコーの議論を補足したドゥルーズの環境管理型権力を資本主義の隆盛に見出した先見的な批評性は優れています。〈帝国〉はグローバリズムとひとことで言えますが、マルチチュードとはいったい何なのか。恐らく属性が多数なこ2021/06/01

翔亀

39
【人新世13】斎藤幸平さんをはじめ近年マルクス復権を耳にするようになったので、2003年以来長らく積読していた本書を読んでみた。これもステイホームのGWのおかげだが、休暇をまるまる費やすえらく時間をかけた読書となった。本書の言いたいことはただ一つ、現代における共産党宣言として世界のマルチチュードよ<革命>に立ち上がれ!!、ということだろうが、うーん、それにしては長すぎるし論点が多すぎて、すっきりと、はいそうですか、と納得するわけにはいかない。しかし、近代哲学史を組み替え20世紀世界史を読み替える手捌きは↓2021/05/07

しゅん

18
中心を持たない支配としての〈帝国〉。グローバリゼーションは経済だけでなく政治的秩序にも現れているというのが本書の主な主張だが、現状分析としてはナショナリズムの勃興に対するコメントが少なく、片手落ちな印象を持った。マルチチュード、つまり多様性のある群衆を嫌う心象というのはおそらく誰の心にでもあるものだ。多様性と絶対性との(本書の言葉でいえば内在性と超越性との)綱引き自体の分析が行われるべきではないだろうか。完全に読み切れていないので誤読もあるだろうが、どこか夢想的な性質を持っている本ではあると思う。2018/10/16

またの名

9
ピケティがブームになるまでゼロ年代に殺人級の必読書として君臨し続けた大著。国家主権や中心にひれ伏す序列や同一性に固執する国民・民族、超越性に奉仕した近代哲学(デカルト、カント、ヘーゲル弁証法)が幅を利かせた時代とは違う、脱中心化された内在的なリゾーム状のネットワークでしか〈帝国〉の管理もそれへの抵抗も考えられないというのが全頁を貫く基本線。体制自体がポストモダンな差異を肯定し人種主義すら社会構築主義を前提する〈帝国〉への抵抗が特異なマルチチュード次第であるからには、本書から何を汲み取るかも各々の読者次第。2015/04/16

ヒナコ

4
世界史を世界システム論のようにヘゲモニーの変遷として把握するのではなく、共和的な政体のもとで人々が主体的に従っている統治性の広がりとして捉えている点が面白かった。 マキャベリ—スピノザ—マルクスと続く、支配的システムの中で自らの未来を創り出す「預言的」思想の系譜は独特で示唆に富む。ネグリ・ハートからみればカントや立憲主義すらも統治性を強化される〈帝国〉的権力を補強する言説になるのであるが、現在の野蛮な政治と立憲主義を求める市民の闘いを、彼らの思想史を基に整理できるか否かは、非常に繊細な問題のようにも感じた2018/04/29

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