ディック・ウイッティントンとねこ―イギリスの昔話

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 27cm
  • 商品コード 9784752003694
  • NDC分類 E
  • Cコード C8797

内容説明

ディックは貧乏で、お父さんもお母さんもいません。そんなディックが、飼っていたねこを貿易船に出したことで、大金持ちになり、ロンドン市長にもなる、という有名なイギリスの昔話。コルデコット・オナー賞受賞作品。

著者等紹介

ブラウン,マーシャ[ブラウン,マーシャ][Brown,Marcia]
1918年、アメリカ、ニューヨーク州ロチェスター生まれ。ウッドストック美術大学、アルバニー州立大学を卒業後、ニューヨークの高校で英語の教師を3年間つとめた。1943年、ニューヨーク公共図書館の児童書担当の司書となり、ストーリーテリングを学ぶ。退職後は創作に専念。1957年『三びきのやぎのがらがらどん』(福音館書店)を作った後、渡欧。パリに約1年、ベネチアに約3年滞在し、その間、ヨーロッパ各地を旅した。『シンデレラ』(福音館書店)、『むかしねずみが…』(童話館出版)、『影ぼっこ』(ほるぷ出版)で、コルデコット賞を3度受賞。『ディック・ウイッティントンとねこ』で、コルデコット・オナー賞を受賞している

まつおかきょうこ[マツオカキョウコ]
本名・松岡享子。1935年、神戸市生まれ。神戸女学院大学英文科、慶應義塾大学図書館学科を卒業後、渡米。ウエスタンミシガン大学大学院で児童図書館学を学び、ボルチモア市立イーノック・ブラット公共図書館につとめた。帰国後、大阪市立中央図書館小中学生室の勤務を経て、家庭文庫「松の実文庫」を開く。1974年に石井桃子氏らと財団法人東京こども図書館を設立。現在、同理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chiaki

39
イギリスの昔ばなし。身寄りがなく貧乏な暮らしをしていたディック・ウイッティントン。縁あってもらわれたお金持ちの商人の家では、料理女からひどい扱いを受けながら、下働きをする日々。ある日ディックは、1ペニーでねこを譲り受けます。まさかこのねこをきっかけにディックが大金持ちになり、ロンドン市長にまで登り詰めるとは!予想外の展開に心躍りました!マーシャ・ブラウンの絵が味わい深くてとても素敵!!!2021/03/29

たまきら

28
誠実な男の子が幸せになる話って本当に気持ちいいもんですねえ。そこにネコが関わってくればもう、大好物です。素朴な絵も素敵だし、最後の部分もとっても温かい気持ちになりました。きっとイギリス人が模範にしたい男性像なんだろうな。2020/02/17

なつきネコ

21
猫にねずみ取りのために飼うのは、今でもねずみ捕獲長なんて公務員ネコがいるイギリスらしい。歴史好きには考察がいのある昔話。14世紀に実在したロンドン市長の出世物語なんだけどじゃがいを食べて、14世紀にはじゃがいもは伝わっていない。どり着いた国がアフリカのムーア人ってモロッコあたりかな。イギリスの航海時代の影響が感じれ、エリザベス女王の頃だ。労働の観念が浸透し、児童を労働させるのは産業革命以後の観念。こういう意味でイギリスの歴史をまとめて成立した昔話として読めていろいろと考察しがいがあって楽しい昔話でした。2023/10/31

Gummo

20
原題は「Dick Whittington and His Cat」。貧乏だった少年ディックが、ネズミ捕りの上手な飼い猫のおかげで大金持ちになり、ロンドン市長にまでなるという出世物語。版画のような絵がいい味わいを醸し出している。★★★☆☆2014/03/02

小夜風

19
【図書館】みなしごで貧乏なディックが、飼っていたねこのおかげで大金持ちになり、ロンドン市長にもなるという、イギリスの昔ばなし。そうか、ねこって最初はこのために飼われていたのか~と思いました。先ほど読んだ「空とぶじゅうたん」とは真逆の地味~な色合いなのですが、素敵な絵でした♪2015/03/27

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