歴史科学叢書
荘園社会における宗教構造

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  • サイズ A5判/ページ数 348p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784751735305
  • NDC分類 162.1
  • Cコード C3021

内容説明

本論は、日本中世における土地制度の基盤を荘園制と捉え、「荘園社会」を一個の地域単位とした上で、その内部における宗教構造を寺社の存在形態に即して研究しようとするものである。すなわち、「荘園社会」こそが中世民衆のほかならぬ生活の舞台であったと捉え返した上で、寺社と民衆との関係を基本的軸として、荘園という地域社会における宗教構造を探る試みである。

目次

第1部 荘園社会における諸階層と寺社(荘園社会における寺院法会の意義―三河国伊良胡御厨における埋経供養を例に;荘園社会における神祇の複合構造―山城国宇治・槇島郷を素材として;荘園社会における地頭御家人と寺社―陸奥国好島荘における寺社を例に)
第2部 荘園社会の宗教構造(荘鎮守をめぐる領主権力と在地社会―播磨国大部荘を素材として;荘園社会における寺社と宗教構造―播磨国伊川上荘を素材として)
第3部 鎌倉仏教の展開と荘園社会(大勧進事業の展開と荘園社会―諸国別所・所領における重源の活動を例に;西大寺叡尊の殺生禁断活動と荘園社会)

著者等紹介

苅米一志[カリコメヒトシ]
1968年、福島県生。1991年、筑波大学第一学群人文学類卒業。1996年、筑波大学大学院歴史・人類学研究科単位取得退学。同年、日本学術振興会特別研究員(P.D)1998年、栃木県芳賀町史編纂専門委員。2001年、筑波大学歴史・人類学系助手(現在に至る)。博士(文学)
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