内容説明
戦前日本において天皇は、陸・海軍を指揮・統率する最高統帥者=大元帥であった。本書は、大元帥としての昭和天皇の軍務と戦争関与の実態を、とりわけアジア太平洋戦争期を中心に、可能な限り具体的に明らかにし、昭和戦争史における天皇の役割とその軍事思想を解明しようとするものである。
目次
序章 本書の目的と研究史上の位置づけ
第1章 大元帥・昭和天皇の行動様式の確立
第2章 膨張主義戦略と昭和天皇
第3章 アジア太平洋戦争における天皇の戦争指導
第4章 決戦後講和論・聖断シナリオと天皇
補論 日本の敗戦と大本営命令
終章 昭和戦争史に果たした天皇の役割とその戦争責任
著者等紹介
山田朗[ヤマダアキラ]
1956年、大阪府豊中市に生まれる。明治大学文学部教授
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