内容説明
頭山満、父杉山茂丸、奈良原到、篠崎仁三郎、内田良平、喜多文子…久作文学に深い影響を与えた玄洋社・黒龍会の奇人、怪人、豪傑たちが久作の掌で生き生きと踊りだす。
感想・レビュー
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ワッピー
3
玄洋社の頭山満、奈良原至、著者の父の杉山茂丸について、身内ならではのエピソードを挟みつつ事績を紹介。また、博多っ子の資格第五条まで「甲の上」の優等生と豪語する篠崎仁三郎氏の紹介では、フグ・トリップで死の瀬戸際まで行き、瀕死の友人の肝を売る話など本当かと思われるような仁輪加話を展開、抱腹絶倒でした。あとがきでは、父親と久作の関係性についてコメントがあり、かなり興味深く読みました。政治的魔人である親と文学的魔人久作の思想的な関係性、順接か、逆接かというのは大きなテーマですね・・・2015/07/12