内容説明
店に入るか、どうかの決め手となる食品サンプル。それは日本で生まれたユニークな食のメディアである。なぜ、日本で食品サンプルが誕生したのか?いつ誰が発明したのか?最初に食品サンプルを並べた店はどこか?このような食品サンプルの謎を解き明かすのが本書である。
目次
第1章 食品サンプルの誕生(草創期;食品サンプルと百貨店;食品サンプルの成り立ち)
第2章 食品サンプルとは何か(食品サンプルの本質;食品サンプルは何のためにあるのか;日本人と食品サンプル)
第3章 ソウルと上海の食品サンプル(韓国編 オリンピックと食品サンプル;中国編 社会変化と食品サンプル)
第4章 食品サンプルの技術(食品サンプル技術の変遷;技術の伝承と改革)
著者等紹介
野瀬泰申[ノセヤスノブ]
1951(昭和26)年、福岡県生まれ。東京都立大学法学部卒。1975年日本経済新聞社入社。社会部、金沢支局、西部支社勤務を経て文化部。1999年大阪本社文化担当部長、2001年から東京文化部編集委員。食品サンプルやメニューの観察を通じて日常の食べ物に潜む美意識や地域の「食の方言」を考察している
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きあ
5
思っていた以上に文章の多い本だった… もっと写真とかが多いのかと思ってました。でも食品サンプルの歴史や作り方など学べました。2021/07/06
sawa
3
☆☆☆ 食品サンプルの歴史と考察。もはや代表的な日本文化のひとつであることを再認識した。2010/07/13
さけフレーク
2
文字が小さく、内容もつまらない。表紙に興味をつられて取ってみたのだが、失敗だったかなと思う。2013/06/10
takao
1
ふむ2022/09/10
HA
1
「博士論文級のマニアック」とでも言いたくなるような本でした。食品サンプルという空気のような存在が何故、生まれたのか?その良く言えば不思議な、悪く言えばどうでもいいような謎を地道な資料集めと縁者への取材で明らかにしていく様。それに基づく推理・洞察はまるでミステリーを読んでいるような気分になります。また、サンプルから日本の歩んで来た社会の在り方と日本人の精神性を論考した2章も中々に秀逸かと。ただ、凄い内容だとも思うし、面白かったのは事実だけれど、正直『でも、そんなに大した話かね(笑い)』と思うのも、また事実。2014/04/27