水子供養・商品としての儀式―近代日本のジェンダー/セクシュアリティと宗教

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水子供養・商品としての儀式―近代日本のジェンダー/セクシュアリティと宗教

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  • サイズ A5判/ページ数 444p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750345994
  • NDC分類 385.6
  • Cコード C0036

内容説明

米国の宗教学者による水子供養の画期的論考、待望の邦訳。史料分析と現地調査により、大衆メディアの活用、徹底的な商業化、超宗派的な儀式の性格を多面的に描き、その根底にある女性差別、胎児中心主義的イデオロギーを暴き出す。

目次

第1章 水子供養以前における生殖の儀式化
第2章 水子供養の実践と中絶の本質の変容
第3章 現代の性文化における中絶
第4章 水子供養の担い手
第5章 四つの地域における水子供養
結論

著者等紹介

ハーデカー,ヘレン[ハーデカー,ヘレン] [Hardacre,Helen]
ハーヴァード大学ライシャワー日本研究所、日本宗教社会学教授。ヴァンダービルト大学の学部生時代から日本の宗教について研究を開始し、1980年にシカゴ大学のジョセフ・キタガワ教授の下で博士号取得。1980‐1989年プリンストン大学宗教学部、1990年から2年間、オーストラリアのグリフィス大学現代アジア研究所で教鞭をとり、1992年から現職。2003年、J・S・グッゲンhシム・フェローシップを取得。2014年には全米芸術科学アカデミーに選出された

塚原久美[ツカハラクミ]
1980年代半ばよりフリーランスの翻訳家・ライターとして活躍。金沢大学大学院にてジェンダーの観点から日本の中絶問題を研究し、博士号取得

清水邦彦[シミズクニヒコ]
金沢大学人間社会研究域歴史言語文化学系国際学類教授。筑波大学助手等を経て、1999年金沢大学文学部人間学科比較文化学講座助教授。2017年より現職。博士(歴史民俗資料学、神奈川大学)

猪瀬優理[イノセユリ]
龍谷大学社会学部准教授。宗教社会学。日本学術振興会特別研究員を経て、北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了。北海道大学大学院文学研究科助教を経て現職。博士(行動科学)

前川健一[マエガワケンイチ]
創価大学大学院文学研究科准教授。仏教学・生命倫理学。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学、東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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松本直哉

29
原題「日本における祟る胎児の商品化」が生々しい。人工妊娠中絶が普及し、超音波が胎児の姿を可視化するのと時を同じくして、胎児は母体と別の人格をもつとする胎児中心主義 feto-centrismの流行とともに、死んだ胎児や幼児を正しく供養しなければ祟るとして、水子供養で金を儲ける宗教者たちが現れる。それはちょうど、既成宗教が力を失い、新興宗教やオカルトブームが隆盛した時代でもあった。妊娠の当事者の一方である男性の責任を問わずに、もっぱら女性の「無分別」をスティグマ化する考えは、水子供養が下火になった今も根強い2022/07/24

vonnel_g

2
日本独自の文化らしい水子供養(そういえばアメリカのホラーで中絶胎児が祟るという話は観たことがない)、その起源や広まりの経緯、背後にある女性差別などを文献と調査によって明らかにして行く。人生相談に関する研究文献が少ないという話に驚く。ここの研究は狙い目かも。経済的な理由で水子供養の設備を作ろうとしたら「祟りに遭った」ように失敗するというような論文の書籍化にあるまじき生臭いお話が多数掲載されていて大変面白い。2020/03/22

弥陀

0
8割読んだ

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