目次
1 今日まで・そして明日から(居場所をなくす不安と闘いながら;夢はあきらめるものではなく、つかみ取るもの;俺の「ろくでもない人生」からの逆転;面白くかっこええ大人を目指して;生んでくれてありがとう育ててくれてありがとう ほか)
2 確かな居場所(「日向ぼっこ」―孤独を癒す場所;自立援助ホーム「ふきのとう」と私;若松寮に行けてよかった;二組の里親家庭で育って;いまだかつてない「わたし」の語り ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
15
一般的にどんなイメージを持たれているのだろうか?自分自身は、ここで述べられているような施設が、自宅から近いところにあり、小さい頃から中学校まで一緒に過ごした同級生も少なくないので、特別な目で見ているつもりはない。ただ、ここで語られたことは、とても哀しむべきことだと思う。まだまだ、この国は一般的にいうところの弱者に対しては、とても冷たいという印象を持っている。その傾向はますます強くなってきている。物を持っていることが、判断材料の基本になっている間は、まだまだだと思う。2015/01/03
彩灯尋
3
社会の中で、施設で育ったということを隠さなければ生きづらいなんてちょっと間違っていると思う。施設で育ったからといって他の人たちと大きく変わるなんてことはないと思う。逆にたくさんのつらいことを経験してきたからこその思いの強さなどあるんじゃないかな。18歳で施設をでたあとの支援やケアなどを徹底的にしていくべき。2014/08/03
Chia.a
2
中には幼い文章で書かれているものもあり、非常にリアルな内容となっている。幸運なことに「いじめ」というものに直面したことのない人生だったので、彼らの生活ゾーンである施設で大人に隠れてのいじめが当たり前のように「まだある」ことに、驚いてしまった。最近は精神科に処方された大量の薬を服用しているために、元気がない子ども達が増えていると聞くが、数年前の現状はこうだったのだろうと思う。2019/08/13
神様
2
みんな一生懸命生きている。そういうことがひしひしと伝わってきました。私は幸運にも、父と母に一生懸命ここまで育ててもらうことができました。その感謝の気持ちを忘れずに、生きていきたいと思います。2016/03/08
Hiromi Watanuki
2
「隣る人」という、施設での暮らしを7年間にもわたって撮影された映画をみたときにこの本を紹介されました。ぜひ映画もみていただきたいです。涙なしにはみられません。 2013/04/16