内容説明
米、鉄、人材、電力…これまで東北は、東京の欲望を叶える工場であり続けてきた。それは実際、東北に何をもたらしたのか。また3・11により、そうしたシステムの限界が露呈したとするなら、「辺境」たる東北はどこに展望を見出すべきか。徹底的に考える。
目次
1 東京/東北の過去と現在(東京の震災論/東北の震災論―福島第一原発事故をめぐって;全村避難を余儀なくされた村に「生きる」時間と風景の盛衰;再帰する優生思想;「災間」の思考―繰り返す3・11の日付のために;「大きなまちづくり」の後で―釜石の「復興」に向けて;核燃・原子力論の周辺から描く東京/青森/六ケ所;多様な生業戦略のひとつとしての再生可能エネルギーの可能性―岩手県葛巻町の取り組みを手がかりに;「飢餓」をめぐる東京/東北)
2 東京/東北の未来へ―赤坂憲雄×小熊英二対談
著者等紹介
赤坂憲雄[アカサカノリオ]
東北芸術工科大学東北文化センター所長を経て、2011年4月より学習院大学教授。福島県立博物館長、遠野文化研究センター所長も務める。著書に『岡本太郎の見た日本』(岩波書店、2007、ドゥマゴ賞ほか)など
小熊英二[オグマエイジ]
1987年、東京大学農学部卒業。出版社勤務を経て、1998年、東京大学教養学部総合文化研究科国際社会科学専攻大学院博士課程修了。現在、慶應義塾大学総合政策学部教授。著書に『1968』(新曜社、2009、角川財団学芸賞)、『「民主」と「愛国」』(新曜社、2002、大佛次郎論壇賞ほか)、『単一民族神話の起源』(新曜社、1995、サントリー学芸賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
たばかる
かんがく
ハチアカデミー
なおこっか