内容説明
しごとと社会保障の確保か、それとも不安定な社会を選ぶのか。派遣村が問いかけたもの。2009年3月28日開催「反貧困フェスタ2009」から労働の“いま”を探る。
目次
1部 徹底討論:いま“はたらく”が危ない(いま“はたらく”はどうなっている?―当事者9名による報告「語ろう!わたしたちの雇用・労働」;“はたらく”をどうする?―パネルディスカッションより)
2部 さらに考える、学ぶ。貧困を生み出す労働とは?(女性の労働と貧困について考える―女性はハケンを望んでいるのか?;働くことを学ぶ―貧困を生み出す労働とは?;住まいのセーフティネットをつくろう―安心して生活できる住まいとは?)
巻末資料 反貧困フェスタ2009
著者等紹介
宇都宮健児[ウツノミヤケンジ]
弁護士、反貧困ネットワーク代表、内閣設置の多重債務者対策本部有識者会議委員、日弁連多重債務対策本部本部長代行、全国クレジット・サラ金問題対策協議会副代表幹事、高金利引き下げ全国連絡会代表幹事ほかを兼任
湯浅誠[ユアサマコト]
NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長、反貧困ネットワーク事務局長ほか。1990年代よりホームレス支援。「ネットカフェ難民」問題の火付け役となり、貧困者を食い物にする「貧困ビジネス」を告発する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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すのう@中四国読メの会コミュ参加中
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高校生に労働基準法を知ってもらう、という試みが記されてあったが、それは義務教育の時点でも行うべきでないかと考えた。義務教育は社会に出てもやっていける最低限の知識を身につけるものだと思う。だからこそ、これから働いていくにあたって必要な知識は、労働基準法であり、それは国民全てが知らなければならなのではないか。法律は知っているということが前提となっている。その意味でも、高等教育に進むことが出来なかった貧困層が不利にならないように、労働基準法を義務教育で学ばせる必要性があると感じた。2012/05/01
nuna
1
マクロで見た場合、まだまだ知ってもらうこと、経験を共有することが課題のようだ。政権交代でこの動きがどうなるか…2009/08/31