Q&A 医療・福祉と患者の権利 (第2版)

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Q&A 医療・福祉と患者の権利 (第2版)

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750329932
  • NDC分類 498
  • Cコード C0036

出版社内容情報

●内容紹介(版元ドットコムより)
薬害問題や医療過誤による事故はなぜ起こるのか。本書は多彩な執筆陣が「患者の権利」をキーワードに、カルテ開示やインフォームド・コンセントなどさまざまなQ&Aで現代医療の問題点を浮き彫りにする。医療・健康格差など最近のトピックを反映した第2版。

●目次(版元ドットコムより)
 『Q&A医療・福祉と患者の権利』の改訂にあたって

1章 患者の権利とは何ですか?
 Q1-1 「患者の権利」と「患者の人権」には何か違いがありますか?
 Q1-2 「患者の権利」は病気になった時、医療機関に対してだけ行使できるものですか?
 Q1-3 世界保健機関(WHO)ヨーロッパ会議が採択した「患者の権利促進宣言」とはどのようなものですか?
 Q1-4 治療に関する「自己決定権」とは何ですか?
 Q1-5 診療契約上、患者にはどのような権利と義務がありますか?
 Q1-6 患者の「苦情調査申立権」とは何ですか?
 Q1-7 世界医師会(WMA)は、「患者の権利」をどのように位置づけていますか?
  コラム1 患者の権利オンブズマン

2章 医療情報にアクセスするには?
 Q2-1 「カルテ開示制度」について知りたいのですが?
 Q2-2 カルテには専門用語が多いので、患者が見てもわからないという人もいます。本当ですか?
 Q2-3 レセプトやカルテの開示請求をしたいのですが?
 Q2-4 患者には「知る権利」だけでなく「知らされない権利」もあるのですか?
  コラム2 患者の権利法をつくる会

3章 インフォームド・コンセント
 Q3-1 「インフォームド・コンセント」とは何ですか?
 Q3-2 「セカンド・オピニオン」とは何ですか?
 Q3-3 重い病気や高齢のため「自己決定」できない場合は誰が決めるのですか?
 Q3-4 成人ではない患者の場合の自己決定はどうなりますか?
 Q3-5 がんなどの重大な病気の場合、患者本人に事実はいえないという人がいますが?
 Q3-6 新薬の開発に関わる試験に協力する場合、患者の権利はどうなりますか?
 Q3-7 終末期医療における患者の権利はどうなっていますか?
  コラム3 ヘルシンキ宣言

4章 医療保障と患者の人権
 Q4-1 ハンセン病患者は、どうして何十年も隔離されてきたのですか?
 Q4-2 伝染病に罹患した人はどのような制約を受けますか?
 Q4-3 精神医療の改善についての国連総会決議とは、どのようなものですか?
 Q4-4 難病患者の権利はどのようなものですか?
 Q4-5 在宅医療では、患者の権利はどうなっていますか?
 Q4-6 臓器移植をめぐって、患者にはどのような権利がありますか?
 Q4-7 経済的困窮者は、どうすれば医療を受けられますか?
 Q4-8 「医療保険制度改革」により患者の権利にどのような影響がありますか?
  コラム4 リスボン宣言

5章 医療事故防止と患者の権利
 Q5-1 患者には「安全な医療を受ける権利」がありますか?
 Q5-2 医療事故が発生した場合、事故原因の調査は行われるのですか?
 Q5-3 医療事故防止のために、どのような法制度が整備されていますか?
 Q5-4 医療被害者救済の現状はどのようになっていますか?
 Q5-5 「人は誰でもミスをする」といわれます。では、医療事故も防ぐことはできないのでしょうか?
 Q5-6 チーム医療を進めていくうえで、どのような事故防止対策が必要ですか?
 Q5-7 医薬品の副作用被害に関する特別の救済制度とはどのようなものですか?
 Q5-8 医薬品使用に伴う事故を防止するために、注意すべき点は何ですか?
 Q5-9 日本では、これまでにどのような「薬害」が発生していますか?

6章 介護・福祉と利用者の権利
 Q6-1 「生存権」とはどのようなものですか?
 Q6-2 社会福祉における利用者の権利とはどのようなものですか?
 Q6-3 福祉サービスにおける利用者の苦情はどのように解決されるのですか?
 Q6-4 病院や介護施設における「拘束」とはどのようなことですか? それはなぜいけないのですか?
 Q6-5 「障がい者の自立」とはどういうことを指すのですか?
 Q6-6 「自立支援」とは、本当はどのような意味ですか?

資料編
 資料1 患者の権利宣言案……患者の権利宣言全国起草委員会
 資料2 患者の諸権利を定める法律要綱案 六訂版……患者の権利法をつくる会
 資料3 医療記録法要綱案……患者の権利法をつくる会
 資料4 医療被害防止・補償法要綱案(骨子)……患者の権利法をつくる会
 資料5 ヨーロッパにおける患者の権利の促進に関する宣言……WHO患者の権利に関するヨーロッパ会議
 資料6 患者の権利に関するWMAリスボン宣言……日本医師会ホームページより
 資料7 ヨーロッパ人権および生物学・医学に関する協定……欧州評議会閣僚理事会

 あとがき

●本書より(版元ドットコムより)

『Q&A医療・福祉と患者の権利』の改訂にあたって

 本書の初版が世に出たのは二〇〇二年一二月のことであり、ちょうど、患者の権利オンブズマン全国連絡委員会が誕生し、患者の権利オンブズマン運動の全国的な展開がスタート地点についた時であった。私は次のように巻頭に記している。
 『Q&A医療・福祉と患者の権利』は、そのスタートを記念する号砲として世に放たれる。患者・家族の苦情から学ぶ全国各地における患者の権利運動と患者中心の医療システムへの改革・改善が前進する中で、その内容も絶えず更新されていくことが期待されている。
 その言葉のとおり、今回の改訂は、この間の「患者の権利運動と患者中心の医療システムへの改革・改善」の前進を反映することを意図して行われた。改訂作業を通じて実感されることは、権利運動においても、法制度的な側面でも大きな前進が見受けられることである。とりわけ個人情報保護法の制定施行の結果、「医療記録」情報を含む個人情報への患者(利用者)本人のアクセス権が確立したこと、医療法、同施行規則等の改正によって患者の安全を確保するための医療安全管理責任や医療事故の原因究明と再発防止が医療機関本来の責務であることが法律上確認されたことなどは、「患者(利用者)本位の医療・福祉」を実現するための基本的制度の骨格が確立したことを意味している。
 他方において、社会保障・医療保障的な側面では、「医療崩壊」「セーフティネットの崩壊」など、これほど患者・市民の生活と権利が危機にさらされている時代も少なかろう。第2版において、患者の権利規範に関わる内外の進展状況を反映させるとともに具体的な日本の医療制度に関わるQ&Aを項目的にも増大させることにしたのは、厳しい社会情勢に応えつつ、自立と連帯の思想の中で、患者(利用者)本位の医療・福祉の再生を促進したいという執筆者の総意によるものである。
 今年は、世界保健機関(WHO)ヨーロッパ会議(一九九四年)が、患者(利用者)の苦情から学びながら医療・福祉サービスの質を向上させていくことを目的とする裁判外『苦情手続(Complaints Procedures)』を提唱してから一五年、日本において「苦情から学ぶ医療・福祉をめざして」を合い言葉に、多くの市民ボランティアが結集して、専門家の協力も得ながら一九九九年六月「NPO法人患者の権利オンブズマン」を創立してから満一〇年にあたる。
 この記念すべき年に、本書を手にする多くの読者が自分自身や家族の権利行使に役立つとともに、患者(利用者)の自立的活動を支援するために活動している市民ボランティアの研修テキストとなることを目的としている本書が、最新情報を網羅して改訂されたことを喜びたい。本書は、日本における患者の権利運動がこれまでの運動の到達点や課題を確認しつつ、確かな手がかりや大きな展望のもとに新たなスタートをきるうえでも貴重な武器になるものと確信している。

  二〇〇九年五月 NPO法人患者の権利オンブズマン理事長 弁護士・池永満

目次

1章 患者の権利とは何ですか?
2章 医療情報にアクセスするには?
3章 インフォームド・コンセント
4章 医療保障と患者の人権
5章 医療事故防止と患者の権利
6章 介護・福祉と利用者の権利
資料編