出版社内容情報
新自由主義グローバル化が席巻する現代資本主義世界のなかで、いかに国家の暴力と資本の非道に対抗するか。自らが自らの意識を育んでいけるか――1969年から2004年まで「世界の良心」が思想と実践をめぐって語りつづけたアナキズム論=自由論の集大成。
序文(チャールズ・ワイグル)
――Preface――
はじめに(バリー・ペイトマン)
――Introduction――
第 I 章 ベトナム戦争とスペイン革命――客観性とリベラルな学問
――Objectivity and Liberal Scholarship [1969]――
第 II章 言語と自由
――Language and Freedom [1970]――
第III章 アナキズムについて
――Notes on Anarchism [1970]――
第 IV章 アナルコ・サンディカリスムの今日的意義
――The Relevance of Anarcho-Syndicalism (Interview) [1976]――
第 V 章 『アナキズム論集』への序文
――Preface to Antologija anarhizma [1986]――
第VI 章 「民主主義の脅威」は封じ込めることができるか
――Containing the Threat of Democracy [1990]――
第VII章 アナキズム、マルクス主義、未来への希望
――Anarchism
Marxism and Hope for the Future (Interview) [1995]――
第VIII章 目標とビジョン
――Goals and Visions [1996]――
第IX章 アナキズム、知識人、そして国家
――Anarchism
Intellectuals and the State (Interview) [1996]――
第 X章 バリー・ペイトマンとの対話
――Interview with Barry Pateman [2004]――
第XI章 ジガ・ボドヴニクとの対話
――Interview with Ziga Vodovnik [2004]――
人物一覧
訳者あとがき
内容説明
市場万能主義と計画経済という二つの二〇世紀モデルが崩壊し、新自由主義化・グローバル化が席巻している現代資本主義世界のなかで、いかに国家の暴力と資本の非道に対抗するか。「上」からの押しつけや指導・指示ではなく、「自由への本性」にしたがって自分で自分の意識を育んでいくことができるか。―こうしたアナキズムの思想と実践をめぐり、一九六九年から二〇〇四年までおよぞ四十年にわたって「世界の良心」チョムスキーが語り、論じつづけたアナキズム論=自由論の集大成。世界的な政治・経済・社会の「大崩壊」のまっただ中にあるまさに今こそ、アナキズムは、決して止まることなく新たな可能性の地平を切り拓く。
目次
第1章 ベトナム戦争とスペイン革命―客観性とリベラルな学問
第2章 言語と自由
第3章 アナキズムについて
第4章 アナルコ・サンディカリスムの今日的意義
第5章 『アナキズム論集』への序文
第6章 「民主主義の脅威」は封じ込めることができるか
第7章 アナキズム、マルクス主義、未来への希望
第8章 目標とビジョン
第9章 アナキズム、知識人、そして国家
第10章 バリー・ペイトマンとの対話
第11章 ジガ・ボドヴニクとの対話
著者等紹介
チョムスキー,ノーム[チョムスキー,ノーム][Chomsky,Noam]
マサチューセッツ工科大学(MIT)教授。1928年生まれ。57年にTransformation Analysis(邦訳『文法の構造』)で生成文法に関する初の著作を公刊、言語学のみならず脳科学・認知科学にも巨大な影響を与えた。69年に米国の外交政策批判を中心とした初の著作American Power and the New Mandarins(邦訳『アメリカン・パワーと新官僚』)の上梓以後、メディアやグローバリズムなどに関する著作も多数発表
木下ちがや[キノシタチガヤ]
慈恵医科大学非常勤講師。一橋大学大学院社会学研究科博士課程(専攻:政治学)。1971年、徳島県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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