チョムスキーの「アナキズム論」

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  • サイズ B6判/ページ数 447p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750329222
  • NDC分類 309.7
  • Cコード C0010

出版社内容情報

新自由主義グローバル化が席巻する現代資本主義世界のなかで、いかに国家の暴力と資本の非道に対抗するか。自らが自らの意識を育んでいけるか――1969年から2004年まで「世界の良心」が思想と実践をめぐって語りつづけたアナキズム論=自由論の集大成。

序文(チャールズ・ワイグル)
  ――Preface――

はじめに(バリー・ペイトマン)
  ――Introduction――

第 I 章 ベトナム戦争とスペイン革命――客観性とリベラルな学問
  ――Objectivity and Liberal Scholarship [1969]――

第 II章 言語と自由
  ――Language and Freedom [1970]――

第III章 アナキズムについて
  ――Notes on Anarchism [1970]――

第 IV章 アナルコ・サンディカリスムの今日的意義
  ――The Relevance of Anarcho-Syndicalism (Interview) [1976]――

第 V 章 『アナキズム論集』への序文
  ――Preface to Antologija anarhizma [1986]――

第VI 章 「民主主義の脅威」は封じ込めることができるか
  ――Containing the Threat of Democracy [1990]――

第VII章 アナキズム、マルクス主義、未来への希望
  ――Anarchism

Marxism and Hope for the Future (Interview) [1995]――

第VIII章 目標とビジョン
  ――Goals and Visions [1996]――

第IX章 アナキズム、知識人、そして国家
  ――Anarchism

Intellectuals and the State (Interview) [1996]――

第 X章 バリー・ペイトマンとの対話
  ――Interview with Barry Pateman [2004]――

第XI章 ジガ・ボドヴニクとの対話
  ――Interview with Ziga Vodovnik [2004]――

 人物一覧

 訳者あとがき

内容説明

市場万能主義と計画経済という二つの二〇世紀モデルが崩壊し、新自由主義化・グローバル化が席巻している現代資本主義世界のなかで、いかに国家の暴力と資本の非道に対抗するか。「上」からの押しつけや指導・指示ではなく、「自由への本性」にしたがって自分で自分の意識を育んでいくことができるか。―こうしたアナキズムの思想と実践をめぐり、一九六九年から二〇〇四年までおよぞ四十年にわたって「世界の良心」チョムスキーが語り、論じつづけたアナキズム論=自由論の集大成。世界的な政治・経済・社会の「大崩壊」のまっただ中にあるまさに今こそ、アナキズムは、決して止まることなく新たな可能性の地平を切り拓く。

目次

第1章 ベトナム戦争とスペイン革命―客観性とリベラルな学問
第2章 言語と自由
第3章 アナキズムについて
第4章 アナルコ・サンディカリスムの今日的意義
第5章 『アナキズム論集』への序文
第6章 「民主主義の脅威」は封じ込めることができるか
第7章 アナキズム、マルクス主義、未来への希望
第8章 目標とビジョン
第9章 アナキズム、知識人、そして国家
第10章 バリー・ペイトマンとの対話
第11章 ジガ・ボドヴニクとの対話

著者等紹介

チョムスキー,ノーム[チョムスキー,ノーム][Chomsky,Noam]
マサチューセッツ工科大学(MIT)教授。1928年生まれ。57年にTransformation Analysis(邦訳『文法の構造』)で生成文法に関する初の著作を公刊、言語学のみならず脳科学・認知科学にも巨大な影響を与えた。69年に米国の外交政策批判を中心とした初の著作American Power and the New Mandarins(邦訳『アメリカン・パワーと新官僚』)の上梓以後、メディアやグローバリズムなどに関する著作も多数発表

木下ちがや[キノシタチガヤ]
慈恵医科大学非常勤講師。一橋大学大学院社会学研究科博士課程(専攻:政治学)。1971年、徳島県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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