内容説明
お茶の水女子大学21世紀COEプログラム「ジェンダー研究のフロンティア」の研究プロジェクトの一環として、2005年度(平成17年度)から2007年度(平成19年度)に得られた成果をまとめたもの。
目次
1 「合意」および「自律性」に関する学問知の再検討(実践倫理学における「合意」の再検討―「現実の合意」の復権に向けて;看護師の自律性と意思決定―主体と尊厳の観点から、ケア提供に関わる知の再構築に向けて)
2 医療における当事者性の現在(ジェンダーの揺らぎを扱う医療―「結果の引き受け」を支援するという視点について;知らないことは可能か―超音波検査における胎児の認知と告知)
3 運動とセクシュアリティ/ヘルスをめぐる戦略(ウーマンリブは性について何を主題化しているか;分野横断的アクティビズムの課題と可能性―HIV/エイズを事例に)
4 ヘテロセクシュアリティ(異性愛)研究の深化をめざして(オタクの従属化と異性愛主義;ヘテロセクシュアリティの社会構築論―「異性愛者」の作られ方)
著者等紹介
根村直美[ネムラナオミ]
1992年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科(博士課程)比較文化学専攻単位修得、1996年博士(人文科学)号取得。日本大学経済学部准教授/お茶の水女子大学ジェンダー研究センターCOE客員研究員。哲学・倫理学。特に、生命倫理・情報倫理やジェンダー/セクシュアリティに関わる問題を関心の対象とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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