日本人の朝鮮観―その光と影

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  • サイズ A5判/ページ数 303p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750324159
  • NDC分類 210.18
  • Cコード C0021

出版社内容情報

江戸期を通じて明治で結実する征韓思想。その狂熱に与さず抵抗をした人物。近世以降の日本の代表的な人物60人が、朝鮮をどのようにとらえていたか。植民地支配は朝鮮のためになされたという主張がなされる今日、真の和解のために必要なものは何か考える。

目次

1 「三韓親征」/文禄・慶長の役/朝鮮通信使/江戸幕末―間歇する侵略の夢(神功皇后伝説―海外膨張の夢託す;豊臣秀吉―“殺し、焼き、奪い、犯す” ほか)
2 明治政府と征韓論/甲申政変/東学農民運動~日清戦争/閔妃暗殺―実行される征韓論、煽る知識層(木戸孝允―権力中枢で「征韓」構想;佐田白茅―草の根征韓論の狂熱煽る ほか)
3 乙巳保護条約/「韓国併合」/大逆事件/武断統治―武断統治とそれを支える優越意識(志賀重昴―多面的な顔を持つ国粋主義者;岡倉天心―「朝鮮は元来、日本の領土」と主張 ほか)
4 三・一独立運動/「文化政治」/関東大震災/窓動員体制―より巧妙になる支配(原敬―「文化政治」で同化図る;内村鑑三―精神の底に潜む朝鮮観の屈折 ほか)

著者等紹介

琴秉洞[クムビョンドン]
本籍、朝鮮慶尚北道聞慶郡。1927年、福岡生まれ。元朝鮮大学校講師、元朝鮮大学校図書館副館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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杜のカラス

17
 日本に、一番近い国、文明以前には、朝鮮や中国以上に血縁的も近く、戦争避難やその他の移住あるいは稲の伝播など多様な関係があったと思われる。しかし、歴史でわかる範囲では、かならずしも緊密あるいは友好的ではない。お互いの存在が強く影響し、支配されるか支配するかの関係、近年、平安時代以降でも、力関係は、均衡し、朝鮮は中国の影響下、日本は、あくまでも独立した存在、海の存在である。言葉も風習も違う。江戸時代は通信使や鎖国のからみ、明治以降は、世界的に交流の活発化、植民地、戦後の流れで、今後も厳しい共生や対立が続く。2022/09/11

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