出版社内容情報
注意力がない、人の話を聞けない、約束を守れない…
そんなマイナスの側面ばかりが強調され、また実生活でもさまざまな困難をともなうADHDの人たち。
本書は大人のADHD専門サポートグループ・WingBrainのメンバーが、正しいADHDの知識、自らの体験、上手につきあう実践法をまとめた、当事者に勇気と自信を与える一冊。
プロローグ 私たちの脳には翼(はね)がある!
PART1 医者も知らないオトナのADHD
天才? それとも厄介者?
差別と偏見
「障害」とはどういうことか
あなたの身近にいるADHD~私が出会ったYTのこと、私のこと
PART2 当事者それぞれの自分との闘い
ペットの「もぐりん」のこと~わたしのペット遍歴[mogurin]
先延ばし癖のある人の心の負担を軽くする法[Bunny_Lab]
「鬱」という二次障害を改善するために[ナオニャム]
職場で自分が、あるいは誰かがADD/ADHDだったら?[小町]
子供を育てて初めて知ったわたし自身のADHD[MUSICA]
年金請求の不条理についてのはなし[むーんらいず]
面接ひとりバトル[はるか]
生きるということ、生きていくということ[みゆき]
PART3 あなたの「翼」をよく知るために
あなたにあう医師を見つけるには
あらためて考える。ADHDは障害か
自分の立場を認識する
ミステイクン・アイデンティティーをこえて[Rosamonde]
ADHDの診断基準について
PART4 さあ、あなた自身のリハビリを始めよう!
相
プロローグ 私たちの脳には翼(はね)がある!
この本の編集者である「WingBrain」は、大人のADHD専門サポートグループです。自らもADD/ADHDか、または、はっきりと診断はされていないけれどもそうでないかと感じている人びとによる、いわば当事者の自助グループともいえます。
WingBrain(翼のある脳)。私たちはADD/ADHDのことを、そう呼んでいます。
脳に翼があるという言葉に、あなたはどんなイメージを持たれるでしょうか。そのものズバリの絵を思い描いて「ちょっとグロテスク~」なんて感じるかもしれません。「翼が生えてるなんてエラそーだ!」「自分には翼なんかない」……人によって感じ方はさまざまでしょう。でも私たちはこんなふうに考えています。
一 自由であること
私たちは「既成の枠」にとらわれない自由な発想を持っています。「私にはない」と思われる方、そんなことはありません。ほんの小さな出来事の中にきっと自由な発想をしている自分を発見することがあるでしょう。
二 不便なこともある
「翼が生えてる」ために不便を感じることもあります。「足」で歩いている普通の人は、決められた道を目的に向かって
内容説明
わかってほしいADHDとして生きること!豊富なアイデアや特別な才能があるといわれながら、努力しても失敗の連続、失う信用。社会の偏見も加わって、まさに置き去りにされる大人のADHD。そんな当事者の体験談から、「個性」と上手につきあい能力を発揮する実践法まで、ADHDの現実と希望を描きだす。
目次
プロローグ 私たちの脳には翼(はね)がある!
1 医者も知らないオトナのADHD
2 当事者それぞれの自分との闘い
3 あなたの「翼」をよく知るために
4 さあ、あなた自身のリハビリを始めよう!
5 再び、エジソンはADHDだった?
エピローグ ADHDの役割