出版社内容情報
こどもの感情・知性・道徳性の健全な発達のために必要な本質的なニーズを７つに特定し、医師である著者が、臨床経験と研究に基づいて、議論し、提案する。本書は、ストレスフルな現代に生きる若い父親・母親のために書かれた、新しい育児書である。
日本語訳によせて
序章
１ ニーズ１ 継続した養育関係
対談
提案へのまえがき
提案
キングカウンティ家庭裁判所
２ ニーズ２ 身体の保護、安全、調節
対談
提案
３ ニーズ３ 個人差に合わせた経験
対談
提案
４ ニーズ４ 発達段階に適した経験
対談
提案
５ ニーズ５ 制限の設定、構造化、期待
対談
提案
６ ニーズ６ 安定した支持的な共同体、文化の継続性
対談
提案
７ ニーズ７ 将来の保障
付録 タッチポイントモデル
機能上の発達成長図と質問紙
訳者あとがき
索引
日本語版によせて
ブラゼルトン博士とわたくしは、この本が日本で出版されることで、日本の親のかたたちと政策決定者のかたたちと、ともに考える機会を与えられたことに、こころより感謝しています。世界のあらゆる地域で、こどもたちは、今、かつてないほどの難しい問題をかかえています。わたくしたちは、こどもたちが、より多くを学ぶこと、そして何よりも、将来の世界をリードする智恵と判断力を身につけることを、望みます。
新聞を開けばわかるように、こどもたちの将来のためにわたくしたちが築いている現在の世界は、より進んだ新技術、地球上での生活をよりよくしていくための新たな機会を提供しています。しかしその一方で、大量破壊兵器の問題が新たな危険をももたらしています。このような困難な状況にもかかわらず、ほとんどすべてのハイテク社会における教育は、現在、機械的な暗記技術あるいは技術的な問題解決スキルに焦点があてられるようになってきており、複雑な思考スキル、社会性のスキル、あるいは将来必要になってくる判断力には焦点が置かれていないのが現状です。それに加えて、現在、地球上のあらゆる地域は、経済的、社会的問題をかかえており、こどもたちに対す
目次
１ ニーズ１・継続した養育関係
２ ニーズ２・身体の保護、安全、調節
３ ニーズ３・個人差に合わせた経験
４ ニーズ４・発達段階に適した経験
５ ニーズ５・制限の設定、構造化、期待
６ ニーズ６・安定した支持的な共同体、文化の継続性
７ ニーズ７・将来の保障
付録 タッチポイントモデル
著者等紹介
ブラゼルトン，Ｔ．ベリー［ブラゼルトン，Ｔ．ベリー］［Ｂｒａｚｅｌｔｏｎ，Ｔ．Ｂｅｒｒｙ］
医学博士。ボストン小児病院の小児発達病棟創設者。ハーバードメディカルスクール小児科臨床名誉教授。４５年以上の小児科医としての実践経験に基づいて、新生児行動評価測度を開発。現在、世界中で使われている。専門書、一般書をふくめ、これまでの著書は２８冊
グリーンスパン，スタンレー・Ｉ．［グリーンスパン，スタンレーＩ．］［Ｇｒｅｅｎｓｐａｎ，Ｓｔａｎｌｅｙ Ｉ．］
医学博士。ジョージワシントン大学メディカルスクール精神科・小児科臨床教授。小児精神科医の実践、および、小児精神分析家のスーパーバイズィングをとおして、発達障害、情緒障害をもつこどもたちのケアのための発達モデルを開発。世界中で使われている。著書、編書は３０冊以上あり、１２ヶ国語以上に訳されている
倉八順子［クラハチジュンコ］
多文化対話教育研究者。多文化対話教育研究所代表。慶応義塾大学社会学研究科教育学専攻博士課程修了。教育学博士
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