NPOマネジメントハンドブック―組織と事業の戦略的発想と手法

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NPOマネジメントハンドブック―組織と事業の戦略的発想と手法

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  • サイズ B6判/ページ数 241p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750319513
  • NDC分類 335.8
  • Cコード C0036

出版社内容情報

NPO法成立以降増え続ける団体数。本書はNPO運営に必須の要素である非営利法人制度、税制優遇措置、特殊なマネジメント、ボランティアとの関係、理事会の役割、プログラムプランニング、リスクマネジメントなどわかりにくいポイントを明快に提示する。

はじめに
第1章 NPO概論
1 NPOとはなにか?
 NGOやボランティア団体との相違/非営利の意味とパブリック・サポート
2 非営利法人制度とNPOの組織構造
 日米の非営利法人制度/NPOの組織構造
3 法人制度と税制優遇措置
 法人化と税制優遇の重要性/法人化の必要性とプロセス/税制優遇の必要性とプロセス
4 NPOセクターの現状
 世界のNPOセクターの概要
 アメリカのNPOセクターの状況/日本のNPOセクターの現状
第2章 NPOマネジメント概論
1 NPOマネジメントの歴史的背景
 チャリティからビジネスへ/経営指導組織の登場と評価への関心の高まり/マネジメント意識が希薄な日本の非営利セクター
2 NPOマネジメントの特殊性
 企業、行政と異なるマネジメント/ミッションに基づくマネジメント/NPOの支持基盤と受益者/収入源と組織の支配方式に基づく分類
3 NPOマネジメントの領域
 膨大な管理運営業務/幅広い領域にわたるマネジメント/MSOが提供するコース例
第3章 ボランティア・マネジメント
1 NPOとボランティア
 ボランティアとは?/ボランティアの三つの分、評価などの人事問題/ファンドレイジングにおける関係/プログラムにおける役割分担
第5章 ファンドレイジング
1 ファンドレイジングとは?
 ファンドレイジングが必要な理由/収益事業とファンドレイジング/ファンドレイジングはアドボカシー
2 ファンドレイジングの基礎
 ファンドレイジングの三つの要素/寄付者のキーワードはLAI/使途を特定した寄付依頼/効果的な寄付依頼の方法
3 ファンドレイジングの実際
 寄付依頼に不可欠なケース・ステートメント/企画書の作成のポイント/ファンドレイジングとしてのイベント
4 戦略的なファンドレイジング
 ドナーを育てる寄付のピラミッド/全体像を描くマスター・プロポーザル
第6章 プログラム・プランニングとNPOの予算
1 NPOの実体、プログラム
 プログラムとプログラム・プランニング/プログラム・プランニングへの反発/プランニングの重要性と意義 
2 プログラム・プランニングのプロセス
 プランニングの四つのステップ
 ステップ1 実施の準備/ステップ2 情報の収集/ステップ3 企画の立案/ステップ4 資金の確保
3 NPOと予算
 予算の意味と

はじめに
 一九九八年に特定非営利活動促進法、いわゆるNPO法が成立、施行されてから六年が経過した。いまでは、新聞やテレビで、このアルファベットの三文字を目にしない日はない。国政レベルの選挙や自民党の総裁選挙においても、NPOの役割についての議論が活発だ。大学では、NPOに関するクラスだけでなく、専攻も登場し始めて、人気を博している。一〇年余り前、アメリカのNPOシステムを紹介し始めたとき、日本に根づくのかという懐疑的な声が強かったことに比べると、隔世の感がある。
 これまでに認証を受け、法人格を取得したNPOは、全国で一万五〇〇〇を超えている。急成長するNPOセクターというイメージが広がりつつあるものの、NPOの前途は必ずしも洋々としたものではない。著者が教鞭をとっている大阪市立大学大学院創造都市研究科都市共生社会研究分野が今年三月に実施した調査によると、大阪府と兵庫県のNPOのうち年間予算が三〇〇万円未満のところは四四%にのぼる。予算規模を問わずNPOの四分の三は、所轄庁に毎年提出する会計や事業の報告の作成の負荷が「非常に大きい」または「大きい」と答えている。
 NPO法人は取得したけれど、これから書の願いである。だが、日本で未発達なNPOマネジメントという領域である。このため、執筆にあたっては、アメリカで使われているNPOマネジメントのノウハウを参考にした。マニュアルやガイドブックではないが、プラクティカルな内容が中心のため、学術書的な体裁をとる必要はないと考え、出典などは記していない。基本的には、アメリカで出版されている膨大なNPOのマネジメントに関する出版物やインターネットからの情報をベースにしつつ、著者自身の二五年にわたるアメリカでのNPOにおける経験に基づいた考えを付加して、執筆した。
 著者の経験において最も大きいものは、日本太平洋資料ネットワーク(JPRN)における活動である。JPRNは、著者が創立者のひとりとして、一九八五年にアメリカのカリフォルニアで設立したNPOだ。NPOマネジメントという点に限定すれば、一九九九年から三年間実施した「実践的NPOマネジメント米国研修」の企画、実施を通じて包括的な知識を収集、整理することができたと考えている。この研修プログラムの一環として、著者が編著者となり『非営利組織のマネジメント・マニュアル』を発行した。本書は、この出版物を全面的に加筆、修正、追の個別のノウハウのようにみなされる傾向があることを否定できない。戦略ということばを用いることで、NPOのミッションの下で、物事の全体を把握し、先を見据えながら、ゴールやオブジェクティブを達成するために組織が意図的に用いる手段としてマネジメントを位置づけようとしたのである。場当たり的ではなく、論拠を踏まえ物事に対処していく姿勢、といってもいいだろう。
 最後に、NPOのマネジメントのなかで、最も重要度が高いと考えられる六つのテーマについて具体的に説明したことである。第3章のボランティア・マネジメント、第4章の理事会のマネジメント、第5章のファンドレイジング、第6章のプログラム・プランニングとNPOの予算、第7章の戦略計画、第8章のリスク・マネジメントが、これだ。NPOのヒト、カネ、プランという三大要素のうち、特に重要なものである。なお、財務管理やITなどもNPOを運営していくうえでは不可欠のものだ。しかし、これらのテーマについては、他の書物やセミナーが少なくないこともあり、本書では触れなかった。
 長年、NPOの経営を行い、NPOのマネジメントについて指導してくると、マネジメントとは、コロンブスの卵のような

目次

第1章 NPO概論
第2章 NPOマネジメント概論
第3章 ボランティア・マネジメント
第4章 理事会のマネジメント
第5章 ファンドレイジング
第6章 プログラム・プランニングとNPOの予算
第7章 戦略計画
第8章 リスク・マネジメント

著者等紹介

柏木宏[カシワギヒロシ]
大阪市立大学大学院創造都市研究科都市共生社会研究分野教授。専門は、NPO論。東京都出身。同志社大学卒業後、渡米。ラトガース大学大学院修士課程労働研究科をへて、アメリカの移民、労働、福祉などのNPOの職員や理事を歴任。1985年にカリフォルニアで日本太平洋資料ネットワーク(JPRN)の結成に参加。2003年まで、理事長兼事務局長を務め、日米のNPOセクターの人材育成、アメリカのNPOの調査研究、日米の市民運動の連携などの事業に関わる。2003年より現職
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