文化麺類学・ラーメン篇

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  • サイズ B6判/ページ数 396p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750317922
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0036

出版社内容情報

全国20万店、年間20億食とも言われ、日本の食文化の代名詞となったラーメン。そのルーツから日本での変遷と発展、麺とスープを軸とした様々な分類、各地のご当地ラーメン、地域経済活性化の役割まで、ラーメンの全てが網羅された初のラーメン学大全。

第1章 ラーメンの源流
 (1)メソポタミア文明
 (2)麺ロード
 (3)中国で「麺」誕生
 (4)日本の麺文化史
 (5)屋台と中国人
第2章 ラーメンの誕生と広がり
 (1)ラーメンの誕生[1]
 (2)ラーメンの誕生[2]
 (3)即席ラーメン
 (4)国民食
 (5)現代の屋台
第3章 ラーメンの分類
 (1)総説
 (2)スープによる分類
 (3)麺による分類
 (4)トッピングの多彩さ
 (5)郷土ラーメン(ご当地ラーメン)
 (6)地域ラーメン
 (7)ニューウェーブから前衛派まで
 (8)ラーメンのきょうだいたち
第4章 アジアの麺文化
 (1)麺文化と箸とアジアのアイデンティティー
 (2)アジア各地の麺料理
第5章 ラーメンのいとこ《餃子》
 (1)アフガニスタン生まれの餃子
 (2)中国の餃子食文化史
 (3)ロシアとイタリアの餃子
 (4)水餃子・焼き餃子
第6章 ホモ・ラーメンズ
 (1)社会学的概念
 (2)人はなぜラーメンにひかれるのか
 (3)ラーメン賞味法
 (4)雑誌やグルメ本にみる評語
 (5)ラーメンの嗜好傾向
第7章 ラーメンと文芸作品
 A 小説
 (1)井上光晴『ラーメン・パパの話』
 (r> (1)ベンチャービジネス
 (2)起業のプロセス
 (3)起業と経営
 (4)コンサルタントへの相談
 (5)フランチャイズ制
 (6)自己資金のない場合
 (7)市場規模
 (8)海外のラーメン店
第10章 外食産業
 (1)「外食」の概念
 (2)市場規模
 (3)ビッグビジネス
 (4)成長
第11章 ラーメンの文化経済学
 A ラーメンによる町(村)おこし
 (1)町(村)おこしとは何か
 (2)町(村)おこしの基礎概念
 (3)町(村)おこしの実践
 (4)文化としてのラーメン
 (5)ラーメンによる町(村)おこしの実例
 (6)ラーメンのテーマ施設と催事
 B 文化経済学
 (1)経済学の歴史
 (2)文化経済学の誕生
第12章 ラーメンが拓く未来
 (1)進化するラーメン
 (2)飛べ! ラーメン
 (3)スローフードとラーメン
 (4)結びに代えて

 「ラーメン」を論じたい。
 アジアに特有の麺文化の中でラーメンは最も元気があり、代表とするにふさわしいからである。
 ラーメンに関する歴史・概念・内容・分類・賞味・表現・参画・経済・展望を、正面から、あるいはからめ手から取り上げていく。これらの知見が一つの考え(信念)に貫かれた体系をなしていると認められるなら、文化麺類学の一部門としての「ラーメン学」が成立することになる。もとよりそれを期してのことである。
 「一つの考え」とは、「ラーメンがすぐれて文化を体現した食べ物であり、社会や経済に影響を及ぼしつつある」という認識と、今後「麺文化全体をリードして交流の輪を広げるとともに、世界の食料事情の帰趨にもかかわってくるであろう」という展望である。
 また、ラーメンを通して読み取ることのできるさまざまな人生相・社会相がある。その中から本質的なものを抽出して考察したい。素材が普遍的なものだけに共感を得やすいという利点がある。
 ラーメンはしばらく麺類全体のリード役であり続けるであろう。したがってラーメンを論ずることは文化麺類学の大宗を論じることでもある。学祖石毛直道先生を差し置いて気後れしないでもないが、勇

目次

ラーメンの源流
ラーメンの誕生と広がり
ラーメンの分類
アジアの麺文化
ラーメンのいとこ“餃子”
ホモ・ラーメンズ
ラーメンと文芸作品
ラーメンの健康学
ラーメン店の経営
外食産業
ラーメンの文化経済学
ラーメンが拓く未来

著者等紹介

奥山忠政[オクヤマタダマサ]
1938年東京生まれ。神戸大学法学部卒業。久留米大学大学院比較文化研究科前期博士課程修了(経済学修士)。紀全女子大学講師、東アジア学会会員、文化経済学会“九州”会員、久留米ラーメン・ルネッサンス委員会発起人、アジア麺文化研究会世話人・事務局長、アジア・グリーンツーリズム・ネットワーク理事・事務局長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kei

1
日本人にとって普遍的で愛され続けるラーメンの考察。歴史、旨味の由来を知ると日本人だから出来たことの1つだと思う。2011/11/10

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